日大アメフト部の選手らが声明文を発表 指導者への言及なしに「圧力」の指摘も
日本大学アメリカンフットボール部部員が声明文を発表。その内容に物議
29日、日本大学アメリカンフットボール部の選手が、声明文を発表。その内容が当たり障りのないものだったため、「圧力を受けたのではないか」など、様々な憶測を呼んでいる。
■部員の責任のみに言及
声明文は「日本大学アメリカンフットボール部選手一同」名義で発表され、まず一連の悪質タックルによって負傷した選手と家族に謝罪。
さらに「アメリカンフットボールという競技の信頼をも損われかねない状況になった」として、ファンにも「お詫び」の言葉を述べた。
そして部員の責任と事態に至った原因については、
「(宮川選手が)追い詰められているのに手助けできなかった」
「監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきた。それが勝利に必要なことだと信じ切っていた」
「監督・コーチとの間や選手間のコミュニケーションも十分ではなかった」
と分析したのみにとどめ、内田前監督や井上前コーチから「悪質タックルの指示があったのか」など、「なぜそうなったのか」については言及せず、「第三者委員会や捜査機関の捜査を待つ」とした。
■部の存続を訴え
声明文では日大アメフト部が「生まれ変わる必要があることを自覚している」とし、「今後具体的になにをするべきか話し合っていく」と明言。
今後フェアプレイ精神やスポーツマンシップを持った行動を取っていくとしたうえで、指導体制も含めて日本大学アメリカンフットボール部が「変わった」と認められた際には「プレーする機会をお許しいただければ有難いと思っています」とし、部の存続を訴える。
そして最後に「真剣に、謙虚に、一丸となってチーム改革を実行していく」とし、「ご指導の程よろしくおねがいします」と結んだ。