日本の社会人は理不尽に耐えて当然? 答えは圧倒的に…
社会人は理不尽に耐えて当然だと思うかを聞いてみると…
4月もそろそろ中旬。新入社員の中には、「社会の理不尽」に直面している人もいるのでは。学生時代には考えられないようなルールや「暗黙の了解」に、戸惑っている人もいるだろう。
上司や研修担当者から、厳しい指導や理不尽とも思える事柄を押し付けられると、文句の一つも言いたくなる。そんなとき投げかけられるのが、「社会人は理不尽に耐えて当然」という言葉。
■社会人は理不尽に耐えて当然だと思う?
しらべぇ編集部では、全国の20代~60代の男女1,348名に「社会人は理不尽に耐えて当然」という考え方について、どう思うかを調査してみた。
結果、「自分もそうだ」「共感する」を合わせた「肯定派」は23.1%。さらに「理解はできる」と答えた人が43.2%だ。肯定している人と合計すると、じつに7割が社会は理不尽に耐えて当然という考えに一定の理解を示している。
■社会人に意見を聞いてみた
肯定派・否定派、それぞれはどのような意見を持っているのか。サラリーマン2人に、話を聞いてみた。
<肯定派>
「会社から給料をもらって働く以上は、理不尽なことにも耐えていかなければいけないと思う。とくにサラリーマンは組織の一員ですから、会社の意向に沿って働くのは当然です。それが嫌なら、自分で会社を立ち上げればいいのでは」(50代・男性)
<否定派>
「会社のルールは守らなければいけないと思いますが、明らかに理不尽と感じるような事柄については、耐える必要はないし、むしろ声を上げて変えていくべきだと思う。
全員が納得して働くのは難しいかもしれませんが、なるべく社員が気持ちよく働けるよう管理するのが会社の務め。理不尽なことに耐えるより、話し合ってなくしていくほうが、社員のモチベーションも上がり、業績もアップすると思う」(20代・男性)
社会人になると、さまざまな理不尽が襲いかかってくるのは、紛れもない事実。そんなとき耐えるのか、声を上げるのかは人それぞれの判断だが、日本の社会人は「耐える」ことについて「やむなし」と考える人が多いようだ。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,348名 (有効回答数)