イケメン、独身、29歳で初当選 小林史明政務官がもっとも喜び感じる瞬間は…
総務大臣・内閣府大臣政務官を兼務する、期待の若手政治家のひとりだ。
■独身だから挑戦できた
29歳で、「一寸先は闇」とも言われる政治家への挑戦。それは、生来のチャレンジ精神と独身ゆえ、という部分もあったようだ。
小林:今も独身ですが、当時から結婚願望があまりなかったんです。昔からチャレンジしたいタイプで、どうしても奥さんや家族がいるとチャレンジしづらいから、そういう志向が少なかったのかもしれませんね。もちろん、奥さまに支えられたほうが頑張れる人もいると思いますが。
「早く結婚したほうがいい」「奥さんがいたほうが選挙にいいのでは」など、とくに地元からはよく言われますね(笑)。みなさん親心で言ってくださるので、「ありがたい言葉だな」と思っています。
政治は、すごくやりがいはありますが大変な世界で、夫婦だとそれに一緒に挑むことになる。もし大切に思う人ができたとしても、「この人には絶対に苦労をかける」と思うと、自分が頑張ればいいか…と思っているのが現状です。
「それでもついてきてほしい」と言えるくらいの男の器が必要なのかもしれませんが、まだまだ未熟ですね。若手の独身議員とも、よくそんな話をしています。
■サラリーマンのプレゼンが活きる
駅前や街頭に立っている政治家の演説にじっくり耳を傾けたことがある人は、多くないかもしれない。しかし、いざ「自分がやってみろ」と言われると尻込みしてしまうだろう。
ところが小林さんの場合、サラリーマン時代の経験が活きたという。
小林:ドコモの人事時代は、たくさんの学生さんに向けてよく話をしていたので、講演や演説自体は難しくなかったです。ところが、政治の話は就活と違って、聴衆の関心がバラバラなんですね。
それぞれの関心に合わせたバラバラの課題をひとつのストーリーとして話すとき、コンセプトをバッとひと言で言わないと伝わらないし、わかっていただけない。
私の場合は、「フェアな社会をつくる」というのが軸で、その具体策としてテクノロジーを社会実装することなど自分の伝えたいことを相手の聞きたいテーマに載せてお話しします。
とくに街頭で演説を繰り返していると、もともと10分だった内容がだんだん削ぎ落とされて1分くらいにまとまっていくのですが、これって社会人のプレゼンも同じですよね。「サラリーマンを経験していてよかったな」と思います。