『アンナチュラル』猟奇的な「AtoZ殺人」と冷酷な展開に「しんどい」の声も
中堂(井浦新)の元恋人を殺した犯人がついに明らかに…!
架空の組織「不自然死究明研究所(UDIラボ)」を舞台に、様々な社会問題に切り込んだ巧みな脚本が話題を呼んでいる、TBS系ドラマ『アンナチュラル』。
9日放送の第9話では、主人公のミコト(石原さとみ)の同僚で、法医学解剖医の中堂(井浦新)が探し続けていた、元恋人を殺した犯人が遂に判明。皮肉で残酷な展開に衝撃が広がっている。
■「赤い金魚」の遺体がUDIラボへ
第8話の雑居ビル火災の隣の空き家から、若い女性の遺体が入ったスーツケースが見つかる。女性の口内には、中堂の元恋人で絵本作家だった糀谷夕希子(橋本真実)と同じ「赤い金魚」に似た口内炎のような跡が残されていた。
女性は死後48時間程度と推測されるものの、胃の内容物は異様に腐敗が進んでいる。また「赤い金魚」の正体は、殺害時に魚の形の突起が付いた動物用のおもちゃのボールを、猿ぐつわの代わりに口に押し込まれていたために付いたものであるとも判明した。
■不審な記事の数々
そんな中、警察庁に捜査協力を求めに行った神倉所長(松重豊)は、かつて記録員の久部(窪田正孝)が携わっていた週刊誌『週刊ジャーナル』で、UDIラボに「不正献金疑惑」に関する記事が書かれていたことを知らされる。
一方で、フリー記者の宍戸が執筆した「若い女性の殺人事件」の記事と「ピンクのカバ」のイラストが久部の手に渡る。記事のプリントアウトには、殺害の手口について赤字で「Knife」といったようにアルファベットで注釈が入っていた。
また、久部は宍戸の周りで1人、忽然と姿を消してしまった女性がいるとの情報も得る…。
■不審死と宍戸の関係
複数の不審死事件、そして行方不明の女性との関係を探りに久部は宍戸との接触を図る。
宍戸は「被害者の女性は皆人生の転機を迎えていた」など、久部に断片的なヒントを与える。また、今回の殺人事件の死因について、久部がUDIラボは「ボツリヌス菌による中毒死」と睨んでいることを口走ると、宍戸は「Bはもうやった」と嘲笑い、アツファベットの「F」に関連した死因であることを告げる。
間もなくして、UDIラボでも今回の事件は「ホルマリン」を使った殺人であるとの見解にたどり着くと同時に、中堂が久部が持っていた「ピンクのカバ」のイラストを目撃。
それは、夕希子の2作目の絵本のイラストで、彼女はそのイラストを持ったまま事件に巻き込まれたことから、「そのイラストを持っていた奴が犯人だ」と久部に迫る。