なにかと話題の女性専用車両 時間外でも男性たちが避ける理由
女性専用車両は本来の目的から、かけ離れた議論が起きている部分も。
女性専用車両に男性3人が乗車し、女性客とトラブル。その後、電車の遅延を招くほどの騒動に発展した。乗車した男性は、女性専用車両反対を訴える団体のメンバーである。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男性669名に「女性専用車両について」の調査を実施。
「女性専用車両の時間外でも、該当車両は避けるほうだ」と答えた人は全体で44.4%もいることが判明したのだ。
■女性専用車両を示すステッカーでドキドキ
年代別では、大きな差はない。
若者も高齢者も、女性専用車両に警戒している男性が多いのだ。
「時間を勘違いしているといけないから、とにかく近寄らないようにしている」(40代・男性)
車内に貼ってあるステッカーが、不安を助長させる。
「時間外でも車内で女性専用車両を示すステッカーを見ると、ドキドキしてくる」(20代・男性)
■男性が女性専用車両に間違って乗ると…
急いで飛び乗ったところが女性専用車両だった場合、男性は冷たい視線を浴びることに。
「間違って乗ったときに、女性からの目線が怖くて慌てて逃げた。『お金を払っているのに、なんでこんな気持ちにならなきゃいけないんだ』と思ったのが本音」(30代・男性)
そんな男性の気持ちは考慮しても、やはり女性専用車両は必要だとの声が多い。2月27日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でも、番組アシスタントの宇賀なつみアナウンサーが「ほとんどの人は一度は痴漢被害にあっている」と話し、女性専用車両は必要だと訴えた。
「それほどパッとしない見た目の私でさえ、学生時代にはよく痴漢に遭っていた。
男性が肩身の狭い気持ちになるのもわかるけど、若い女の子を守るためにはやはり女性専用車両は必要だと思う」(30代・女性)
■一番悪いのは痴漢のはずなのに…
女性専用車両のせいで、男女の対立構造ができてしまっているのは不幸でしかない。
「こんなことで男女が対立してしまうのも変な話なので、男性専用車両を作ればいい。需要がないって意見が多いけど、反対する人たちを納得させる一番の方法だと思う」(40代・女性)
誰よりも悪いのは、痴漢なのだ。
「悪いのは痴漢のはずなのに、話が男女間の争いになってしまっている。痴漢がいなければ男性も女性も、こんなことで議論をする必要はないのに」(30代・男性)
憎まれるはずの痴漢たちは、今回の騒動をどう捉えているのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男性669名 (有効回答数)