確実に美味しいものを造る努力 新潟利き酒ランキング58ヶ月連続1位の人気酒造『越後鶴亀』

駅に設置されているため人気のスポット『ぽんしゅ館』。そこで高評価なのが『鶴亀』だ。

■新感覚のラベルで世界へ発信

鶴亀

また鶴と亀の象形文字をデザインした新しいロゴマークを制作、『日本タイポグラフィ年鑑2014』に入選した。

このロゴを「季節のお酒シリーズ」のラベルに使うと、『日本パッケージデザイン大賞 2015』アルコール飲料部門 で金賞を受賞。

さらに『越後鶴亀』最高峰の『越王(こしわ)純米大吟醸』のラベルにも採用したところ、日本一美味しい市販酒を選ぶ利き酒イベント『SAKE COMPETITION』の2017年大会にて、その年に新設されたラベルデザイン部門で1位に輝いた。

出品数286点中、審査員満場一致での1位採決だったという。 この酒は兵庫特A地区産山田錦を使い、香り重視ではなく味を追求した純米大吟醸。

繊細なタッチ、柔らかい甘みと瑞々しい酸で世界に誇れる酒質を実現。世界に通じる象形文字の採用も、時代を読む確かな眼と言える。


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■売れるからお酒は美味しくなる

鶴亀

美味しい酒のためには設備も大事、と導入したパストライザーは、生酛を冷やしてワイングラスで飲めるレベルに引き上げた。

美味しい酒を造るという小林社長の方針で気づいたのが、売ることで酒が美味しくなるという事実。「美味しいお酒だから売れる。フレッシュローテンションの理論上、売れるから酒は美味しくなるということです」と松島部長。

ここまで話を聞いて感じたのは、マイナス発進はもはや過去。2011年以降の快進撃をたどれば、むしろ原動力に変えているともとれる。

そんな蔵の情熱が市場に伝わって、新潟駅ぽんしゅ館の『越後鶴亀』コーナーは賑わっているのだろう。以下は蔵元お薦めのお酒。


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①『越後鶴亀 山廃 純米原酒』

つきたての餅や生クリームのような独特な香りがあり、旨味が持続。酸味がしっかりとした後味を残す。冷酒、常温、ぬる燗と幅広い温度帯で楽しめる。


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②『越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸』

甘い上立香、優しい甘み、爽やかな酸が特長。白ワインのような酸味と甘さのバランスがほどよく、口当たりよし。日本酒初心者にはとくにお勧め。


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③『越後鶴亀 純米酒』

山田錦、五百万石とこしいぶきを原料に、伝統的な造りと小仕込みにこだわった。軽快でなめらかな口当たりとしっかりとした旨味が特長。余韻のキレも良く、料理を選ばない。

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(取材・文/Sirabee編集部

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