近い未来、現実になってしまうかも…? 考えさせられる「未来レストランいぶき」

表参道に「未来レストランいぶき」が1日限りのオープン。そこで食べられる、「未来の食事」とは…?

地球温暖化の危険性が叫ばれているが、いまいちピンとこない人も多いはず。そんな人でも「これは本当にマズイ…」と実感させられる試みが、25日の1日限定で行なわれる。

それが、JAXAとアサツーディ・ケイ、NPO法人シティ・ウォッチ・スクエア、7 days kitchenがコラボして企画した「地球をみまもるプロジェクト」の開く『未来レストランいぶき』だ。


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■地球温暖化が進むと…

地球温暖化が進むと、海の水位が上昇したり、作物が採れなくなったりする…といわれても、なかなか実感は湧きにくい。しかし、具体的に「小麦の収穫量が減って高価な食材に」「魚介類も海苔も獲れない」「肉牛も減り、質が悪くなる」と言われたら、どうだろうか。

そんな「地球温暖化が進んでしまった未来の食事」が、『未来レストランいぶき』のメニューだ。

メニューを見てみると、ギョッとする。

ステーキは主役の座を奪われ、脇役に。寿司の具材として鮮やかな南国フルーツが…。提供されるメニューは5品になっている。しらべぇ取材班は、一足早く「未来体験」させてもらうことに。

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①“BLUE PASTA” 真っ青になったスパゲッティ・スピルリーナ

見るからに青く、食欲が出ない色。未来の小麦は高いため、パスタの他にパスタ状に削ったズッキーニも使用している。栄養素も減っているため、青い色のスーパーフード「スピルリナ」で補っているのだ。

箸でつまんでも…やっぱり青い…。

生クリームとパルメザンチーズが入っているため、食べた感じは「普通のチーズ味のパスタ」。しかし、見た目のせいか箸は進まない。


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②“CRYSTAL TAKOYAKI” 未来の環境を見える化したタコ焼

高騰した小麦は使えないため、その代わりにだし汁のゼリーでコーティングされたタコ焼。見た目はキュートだが…

個人的には、二度と食べたくない味。普通のタコ焼が恋しい。


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③“STEAK ON THE SIDE” 主役の座を奪われたステーキ

ステーキの主役がお肉ではなく、紫芋に。

割ってみても紫いものみ。オリーブオイルとパルメザンチーズの風味が効いていて、これはこれで美味しいのだが…ステーキかと言われたら、答えは「NO」だ。


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④“FUTURE SUSHI” ネタがつきた寿司

見るからに知っている寿司と違う。いくら軍艦は黄色と紫&透明な何かで巻かれている…。他の具材も、マンゴーやパイナップルを使ったものが多い。

記者の元へは、「鯛」がきたのだが…。なんだろうこの薄さ。寂しくなってくる。


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⑤“UPSIDE-DOWN PUDDING” 大逆転プリン

そして、デザートはプリン。なのだが…

プリンとカラメルの量も位置も逆転してしまっている。暑さで動物もバテてしまい、牛乳や卵も高級食材になる恐れがあるんだとか。

もちろん、まずくはないのだが…カラメルの味しかしない。全く別のスイーツだ。

ちなみに…

これらをすべて食べたら、17,740円! …なんてことになるかも。

どれもこれも、今の私たちからすれば「ありえない」食事だが、近い将来「当たり前の」食事になるかもしれない。公式サイトにはレシピも載っているので、一度「未来の食事」を食べて、考えてみてはいかがだろうか。

【未来レストランいぶき】
2018年2月25日 限定オープン
試食会1回目:11:00〜12:00 (10:45 開場)
試食会2回目:13:00〜14:00(12:45 開場)※各回限定25名
15:00〜 展示自由観覧

会場:hanami表参道 2F (東京都渋谷区神宮前5-3-8)
利用料金:無料

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(取材・文/しらべぇ編集部・たつき あつこ

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