中国で大ヒット『空海』の魅力を夢枕獏が力説 カズレーザー「吉川晃司と同じ」
『オーマイ神様』で、日中合作映画『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』原作者・夢枕獏がその魅力を力説!
染谷将太(25)、阿部寛(53)ら豪華キャストが出演した日中合作映画『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』。
中国で興行収入90億円を突破する大ヒットを記録する中、原作者・夢枕獏(67)が19日深夜放送『オーマイ神様』(TBS系)に登場。
「人に好かれる達人」と空海の魅力を力説、大きな話題となっている。
■空海と吉川晃司の共通点
官僚学校に通うエリートだったが20歳の時に出家、9世紀初頭の平安時代に仏教を学ぶため中国・唐に渡る。帰国後に真言宗を広め、日本仏教のルーツを築き上げたのが弘法大師・空海。
その空海の魅力にハマり、40年以上研究を続けてきたのが映画『空海』の原作小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(KADOKAWA)の作者・夢枕だ。
夢枕は特に「誰からも好かれる人心掌握術」を高く評価。中国密教界の権威・恵果師匠と会うために「日本からスゴイ僧が来た、という噂を自分で広めたのではないか」と見解を語る。
これを受け、カズレーザー(33)は「吉川晃司もデビュー前に『広島にスゴい奴がいる』と事務所に送った。そのパターン」と賛同した。
■空海の人心掌握術
さらに、布教のため「権力と宗教がどのような関係を築き上げるべきか」を考え、「(当時の天皇)嵯峨天皇に近づいた」と夢枕は推測。
筆の達人・嵯峨天皇に「唐で学んできた技術で作った筆をプレゼント」「書道パフォーマンスを披露」するなどして心を掴み、布教に繋げたと語る。
また、はじめは否定的だった高野山の人々に「あなた方の信仰する神様と私の仏様は同じ」と説き、日本仏教の聖地・金剛峯寺を創建するなど、人心掌握に長けた空海像を解説した。