「大切な人を殺された」 『アンナチュラル』遺族の心情映す容赦ない復讐に反響
本筋のストーリーも大きな展開を迎えた第5話。中堂(井浦新)が抱える闇は想像以上に深かった…
女優の石原さとみが、法医学解剖医の女性を熱演。現代社会の様々な問題に切り込む野木亜紀子氏の巧みな脚本が絶賛されている、TBS系ドラマ『アンナチュラル』。
9日放送の第5話では、主人公のミコト(石原)の同僚・中堂(井浦新)が抱える闇が衝撃的な事態を招き、「鳥肌が立った」という視聴者が再び続出している。
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■溺死した妻の死因究明を求める夫
ある日、ミコトが務める「UDIラボ」に自殺したとされる溺死した女性の遺体が運ばれてくる。「若い女性が海に飛び込むところを見た」という目撃証言もあり、警察が「自殺」と断定。
しかし、それに納得できない夫・鈴木(泉澤祐希)が、多額の調査費用を払って死因究明を求めてきたのだ。ところが、解剖の途中で遺体が「葬儀場から盗み出されたもの」であることが判明。
「娘は駆け落ちした婿との関係に悩んで自殺した」と思い込んでいる被害者の両親から絶縁を言い渡されていたため、夫はこうせざるを得なかったという。
しかし、実際のところ被害者と夫の関係は良好、結婚を目前にしたとても幸せな時期だった。鈴木は、「死体損壊」の容疑で一時勾留されてしまう。
■「永遠に答えのない問い」から救いたい…
誰かに恋人を殺され、犯人が未だ特定されていない状況下にある中堂は、依頼主の鈴木に自身を重ね、所長(松重豊)に黙って遺体の臓器の一部を保管していた。
釈放された鈴木から再度死因究明を懇願されていたミコトは、「法医学の力で彼を救いたい」という中堂の言葉に動かされ協力することに。
自殺ではないことを証明する証拠を探すため、ミコトは中堂宅を訪れるのだが、そこはまるで生活感のない寂しい空間。本棚には絵本作家だった亡き恋人の絵本が。
調査の過程でアルバイトの久部(窪田正孝)と臨床検査技師の東海林(市川実日子)も加わり、夜を徹しての調査の結果、ミコトと中堂は決定的な証拠を発見。
さらに、遺体のCT画像を見ることにも成功し、ついに死因が特定される。
■男たちの「復讐」
依頼主の鈴木に被害者の死因を真っ先に告げたのは中堂。「意図的に突き落としたかは不明だが、すぐに助けていれば助かった可能性は高い」と伝える。
「犯人が妻を自殺に見せかけるための目撃証言を捏造した」と知った鈴木は「亡くなる前日に妻にプレゼントしたネックレス」を着けて、自身の代理として葬儀に出席する知人が犯人だと悟る。
鈴木は葬儀場を訪れると、何も言わずにその知人女性を包丁で刺す。「なぜ殺した?」との問いに女性は「ネックレスのことで揉み合いになり、転落した。自分より幸せそうな彼女が妬ましかった」と明かす。
それを聞いた鈴木は、うつ伏せに倒れる女性に馬乗りになって、ミコトたちの制止も聞かず包丁を振り下ろした…。