『anone』死んでもいい時って? 阿部サダヲの台詞に「深い」の声相次ぐ

坂元裕二脚本のある種の到達点か。

■理市(瑛太)の素性が少しずつ判明

一方、亜乃音の元を中世古理市(瑛太)が訪ねてくる。彼はかつての林田印刷所の従業員だった人物で、亜乃音は再会を喜ぶものの、やって来たのにはなにか理由がある模様

その後、現在理市が働いている弁当屋の店長に頼まれ、サービス券を1枚あたり50円もかかる仕様で作る様子も。

また第3話ラストでは西海が残した偽札入りのバッグを理市がさっと回収する一幕もあり、未だに何を考えているのかわからない感じだ。


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■西海の痛切な叫び それを諭す舵

今回も脚本を務める坂元裕二の秀逸な台詞が相次いだが、中でももっとも視聴者の反響を得たのが、「生きてる意味がわからない」と自暴自棄になる西海に対して舵が放った以下の言葉だろう。

「死んでもいいって言うのは、生まれてきて良かったって思えたってことだよ。生まれて来て良かったって思ったことないうちは、まだ死んでもいいってときじゃない」


この台詞の直前、西海は「自分がいてもいなくてもどっちでもいい人間だって」「45になって思うんだ。ハタチの倍思うよ!」と述べていた。

「オトナになればこんな風になっているはず」という子供時代の予想は理想でしかなく、基本的に外れるものだが、西海もそんな風に思っていた1人なのだろうか。

それに対する舵の言葉はとても温かく、そして強い。

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■さまざまな反響相次ぐ