「虐待を受けた経験」がある人は… 「恨みと申し訳ない気持ち」

理不尽な暴力や罵倒、育児放棄…さまざまな虐待を受けた人の割合は…。

(MIXA next/Thinkstock/写真はイメージです)

子供に対する親の虐待が相次いでいる。虐待と一口に言ってもさまざまな分類があり、殴る、蹴るといった身体的虐待だけでなく、心理的虐待、性的虐待、育児放棄や無視をするネグレクトなど、いずれも根深い問題を抱えている。

しらべぇ編集部は全国20~60代の男女1,328名に「両親からの虐待経験」について調査を実施した。


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■8人に1人が経験

その結果、全体の13.8%が「虐待を受けたことがある」と回答。8人に1人が両親から何らかの虐待を受けていたことになる。

男女別・年代別に比較したところ…

男性は14.0%、女性は13.5%と性別による差はほとんどない。

一方、年代別では2、30代の男性が他の年代の男性にくらべて若干多い。30代では2割が該当している。女性でもっとも経験が多い年代は40代であり、2割弱となっている。

また全体でもっとも経験が少ないのは60代で9.8%という結果に。子育ての方法にも差があるのかもしれないが、もしかすると「虐待」に関する認知が若い世代とは違うのかもしれない。

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■恨みと後悔も

しらべぇ取材班は、実際に虐待を受けたことがある人に話を聞いた。

「小学5年生の頃に母親を事故で亡くし、父親だけに育てられることになってから、虐待を受けるようになりました。暴力などは振るわれていませんでしたが、父親が完全に子育てや家事を放棄したため、まだ小学1年生だった妹の面倒や、家事をすべて私がやっていました。私がそれらをしなかった日は、殴りこそしなかったものの激しく罵倒され、近所の人から警察に通報されたこともあります。


大学に進学して地元を離れてからはひっきりなしに連絡が来るようになり、父親からの束縛も強くなりました。妹も軽度の障害があったため、心配で何度か地元に帰ったものの、『このままでは私が潰されてしまう』と思い、祖母や親戚、弁護士に相談をして父親とは会わないようにしました。父親のことは激しく恨んでいますが、同時に申し訳なくなってしまう気持ちもあります」(20代・女性)


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■虐待を受けた人の特徴は…

また、「虐待を受けた」と回答した人を特徴別にしたところ…

「親が嫌い」と回答した人の4割弱が虐待を受けていたことが明らかに。

また、「再婚経験がある」と回答した人の3割以上も虐待を経験しているようだ。虐待されていた過去は、もしかすると結婚にも影響をおよぼすのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1,328名(有効回答数)

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