お節介? 若者が階段でベビーカーを運ぶ人に手を貸さない理由
片手で赤ちゃんを抱っこしながら、もう一方でベビーカーを持つお母さんたち。
バリアフリーが進んでいるものの、まだまだ階段を利用しないと移動できない場所は多い。ベビーカーを抱えながら階段を登る女性は、街中でよく見かける光景である。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,328名に「階段でベビーカーを運んでいる人に手を貸したことがある」かの調査を行なった。
勇気を出して声をかけている人は、どのような人たちなのだろうか。
■ベビーカーを気にしたことがない若者
年代別では、若い人ほど手を貸した経験がないと回答している。
シャイな性格の人には、勇気のいる行動のようだ。
「知らない人に、声をかけるのが恥ずかしい」(20代・男性)
子供がいない人は同じ経験をしたことがないために、見過ごしていることもある。
「ベビーカーで困っている人とか、あまり気にして見ていない」(20代・男性)
■自分に子供ができて初めてわかる大変さ
自分が同じような立場になって、気をつけるようになった人も多い。
「自分に子供ができてから、階段がどれほど大変か気づいた。そうすると自然にベビーカーを運んでいる人に気がつくようになり、今では自ら声をかけている」(30代・男性)
「自分がベビーカーを押していたときに、多くの人が手を貸してくれた。とても助かったので、自分も同じようにしたいと思っている」(30代・女性)
■遠慮する人がいるので少し強引に
中には、声をかけられて断る人もいる。それが遠慮なのか、本当にいらぬお節介なのか…わからないから難しい。
「声をかけたら断られたことがある。ただ本当は手伝って欲しくても、遠慮をして断る人も多い気がして…。しつこく食いつくのも変だし、そんな時は、どうしたらいいんだろう?」(30代・女性)
そんな謙虚な人に対しては、少々強引なほうがいいという。
「『手伝いましょうか?』と疑問形でなく、『上まで運びますね』とやることを前提な感じで声をかける。話すと同時にベビーカーに手を伸ばすくらいにお節介だと、断れないだろうから。
ちょっと強引だけど、やっぱり遠慮する人がいるので」(40代・男性)
子育てのしやすい社会は、少子化対策には欠かせないだろう。困っているお母さんがいれば、勇気を出して声をかけてほしい。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,328名 (有効回答数)