実害が数万円の月も…子供が潰した菓子隠す親に「店員からは丸見え」
迷惑客が引き起こす、さまざまなトラブルにコンビニ店員もあきれることが…。
人の多いエリアではたくさんの店舗があり、利用する機会が多いコンビニ。営業時間も長く、さまざまな人が買い物に訪れるのため、中には理不尽なことをする迷惑な客も…。
しらべぇ取材班は、コンビニでのアルバイト経験者に迷惑客の話を聞いてみた。
■店員も引く身勝手行動も
寒い日が続くこの時期、暖をとるためにコンビニに立ち寄る人も増えてくる。そんな中、ちょっと困った方法で温まろうとする人もいるらしい。
「ホットドリンクのコーナーのお茶を『カイロ』の代わりにして、店内を散策している人がいました。冬場には割と“あるある”のことだけど、商品を選び終わって会計をしようとしたら、まさかのそのお茶がない！
てっきり買うものだと思ってたのに、温まるだけ温まったら、棚に戻しているなんて…ちょっと引きましたね」（10代・女性）
買うなら構わない行為でも、買わない場合はただの迷惑行為になりそう。
また、ホットスナックに関して、自分勝手な客が引き起こしたトラブルも。
「来店するとすぐ、『チキンちょうだい』と言ってきたお客さんがいたんです。ちょうどその商品が売り切れだったし、追加を作るタイミングでもなかったので、基本は断るところを『新しく作りましょうか？』と親切で聞いて、作る流れに。
会計時にチキンを渡そうとしたら、『気分じゃないので、やっぱりやめます』とキッパリ。トラブルになりそうだったので、そのまま帰ってもらいましたが、状況によっては売り物にならない場合もあるのでかなり迷惑！」（10代・男性）
■迷惑な親にさすがに注意
迷惑客の中には、小さい子供連れの親もかなり多いと語る店員も。
「雨の日には店内の床がかなりツルツル滑るので、『転倒注意』の看板を立てます。それにもかかわらず、放置された子供がいて、案の定転倒。
『店の責任よ、もし怪我していたら、どうしてくれるの！』と母親が騒ぎ出したのですが、そう言われても…」（20代・女性）
こうした理不尽なケースは、少なくないという。
そんな中で、とりわけ実害があり、残念に思ってしまうのは、壊した商品を隠す親だそう。
「深夜に、小さいお子さんと一緒に来店された母親がいました。その子は母親が見ていない時に、お菓子の箱を落として、そのままぐしゃりと踏んじゃったんですよ。
そのことに気づいた母親は、謝ってくるかと思いきや、こっそりと潰れたお菓子を持って、店員からは見えない棚の奥に隠しててびっくり。店内には防犯用のミラーがあるので、実は全部丸見えなんですけどね。
子供がしてしまったことなので、厳しく注意だけはしましたが、箱の角はつぶれ、足跡がくっきりとついてしまったので、売り物にはならなかったので、本来なら買取りをお願いするレベルです」（20代・男性）
そのほか子供だけでなく、パンが潰されていたり、立ち読みで雑誌が破られていたりと、隠された破損だけでひどい時には月数万円ほどの実害が出る時もあるとのこと。
■大人のモラルが低下している？
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,342名に「親のモラルが低下していると思うか」意識調査を行った結果、69.7%と約7割が「モラルが低下していると思う」と回答。
性年代で分けてみると、
全年代を通し、男性より女性のほうが「親のモラルの低下」を実感していることがわかる。今回紹介したような迷惑な親に対して、世間の目は厳しそうだ。
子供にモラルを教えるべき親が、こうした対応をしてしまうというのは、「親として」以前に、人としてのモラルに問題があるということ。
親に限らず、一人の人間として恥ることのない行動を心がけたいものだ 。
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（取材・文／しらべぇ編集部・ステさん）
対象：全国20代～60代男女1342名（有効回答数）
