走行中の事故対策以外にも…駐車場トラブルほかドライブレコーダーが有効
「ロード・レイジ」対策や事故、停車中の当て逃げや駐車場トラブルにも、ドライブレコーダーのメリットが
2017/12/02 06:30
■レンタカーは搭載車少ない
これから年末年始になると、旅先でレンタカーを利用することも増えてくる。
「カーシェアリングの車や、修理の間に提供される代車の場合は、それなりにドライブレコーダーを付けているものがあるようですが、レンタカーの場合は『プライバシーへの配慮』といった観点から、搭載車が少ないと聞いています」
かつてカーナビが今ほど普及するまでの過渡期には、脱着可能なものを購入し、レンタカーや人から借りた車を運転する際に取り付ける人もいたが、ドライブレコーダーでも同様のことが可能なのだろうか?
「私自身、遠方での出張でレンタカーを利用する際は、そうした使い方をしています。さほど大きなものではないですし、多くの機体は吸盤で取り付けられ、シガーソケットで電源をとれますから簡単です。
車自体を所有していないと、見落としがちな使い方かと思いますが、事故後のトラブルを防いだり、万が一の場合に不利を被らないためにも、そうした所有の仕方や使い方ができることの認知は、広がってほしいですね」
■機種によっては3か月待ちも
この東名高速の事件から、運転中に割り込みや追い越しなどに腹を立て、車間距離を詰めて煽る、進路妨害するなどの報復行動をとる運転を指す、「ロード・レイジ」という言葉も一部で話題になった。
しらべぇ編集部が、全国の20~60代の男女1,328名を対象に「『ロード・レイジ』という言葉を知っている」人の割合を調査したところ、全体の11.4%が「知っている」と回答。
性別・年代別に見てみると
「車離れ」と言われる若い層に、比較的「知っている」人が多い結果となっている。
事故の報道以来、販売数や普及率が伸びている状況だが、業界関係者はこの状況に、どういった印象を持っているのだろうか?
「すぐ買える機種もありますが、これまで経験のないレベルの売れ行きで、人気の機種はメーカー自体にも在庫がなく、3か月待ち…といったケースも出ています。
今回お話ししたように、ドライブレコーダーには使用をお勧めしたいポイントが多く、車に乗る人の必需品として定着してもらいたいと思う一方、業界関係者の多くは『一過性の需要で、終わってしまうのでは?』という懸念も強くあります。
事故は自分自身が安全を心掛けていても、巻き込まれることがあり、それはいつ起きるかわかりません。万が一に備えて、必要性を多くの人に理解いただければ…というのが、業界全体の気持ちだと思います」
ほしい機種がすぐに手に入らず、「後で…」と思っているうちに、購入モチベーションが下がってしまうケースはよくある。
しかし、安全やトラブルへの対策という面を考えれば、「やっぱり、いいや」というのは、先々後悔の原因になる可能性も高く、きちんと知識や理解を深めて入手するのが大切といえそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1328名(有効回答数)