渋谷系からでんぱ組.incまで サブカル好きは暗い過去を持つ人も
好きなものを見つけて、つらい時期を乗り切った人の中には…
音楽や映画、小説などで、人気の作品でなく「知る人ぞ知る」ものを好む人がいる。古くから「サブカル」と呼ばれた分野は、現在でも根強く残っているのだ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,348名に「他人の趣味について」の調査を実施。「サブカル好き」を、どのように感じている人が多いのだろうか。
■サブカル好きにはメンヘラが多いとの声も
「サブカルを気取っている人は、あまり好きではない」と答えた人は、43.5%と半数近くもいる。
サブカル気質の人にいい印象を持っていない人からは、「こじらせている」との言葉が使われた。
「『自分は他の人とは違う』って感じを出したい感じが見えて、なんか痛々しい」(20代・女性)
「ものすごくこじらせていて、メンヘラが多い印象」(30代・男性)
■渋谷系にハマっていた40代女性
サブカルに手を出す人は、学校では目立たない存在だった人も多い。若い頃にサブカルを気取っていたという、40代女性が当時を振り返る。
「クラスになじめなくて、学校に行くのが嫌だった。でも、みんながビーイング系の音楽を聴く中で、渋谷系音楽を好み、雑誌『オリーブ』を読むことで、選民意識を感じてた。今考えると、恥ずかしいけど」
現在はメインカルチャーも受け入れているという彼女だが、やはり自然にサブカルっぽいものを選ぶところもある。
「今はいい年して、アイドルソングやアニソンをよく聴いている。今はアニメもサブカルにカテゴライズされているから、やっぱり私はサブカルが好きなのかなとも思う」
■サブカル系アイドル「でんぱ組.inc」
アイドルグループのでんぱ組.incはサブカル系アイドルとも呼ばれ、メンバー全員がオタクでなことでも有名。例えば、センターの古川未鈴はいじめに遭った経験もあり、ゲームに居場所を求めたのだ。
先にも話を聞いた40代の女性は、つらい毎日を送りながらもサブカルにハマる人たちに次のようなメッセージを送っている。
「自分が好きなものを見つけて、それが生きる原動力になるのはいいことだと思う。どんなにこじらせていると言われても、好きであり続けて欲しい」
はっきりとしたメインカルチャーがなくなり、趣味も多様になっている。サブカルの定義も曖昧になり、今後、どのような形に進化していくのか注目したいところだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,348名 (有効回答数)