自分の長寿も考えてみる? 「長生きしたいけど、先立つものが…」の声も
敬老の日には、お年寄りを敬いつつ、自分の将来を考えてみてもいいのかも
2017/09/17 18:30
9月の第3月曜日は敬老の日。全国では、長寿を祝う催しなどを行なう地域も多いだろう。近年は平均寿命も延び、年齢の割に活動的な高齢者も増えている。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,342名を対象に、「長生きしたい」と思う人の割合を調査した。
画像をもっと見る
■長生き希望者が多いのは
全体では、44.1%が「長生きしたい」と回答。男女別では、男性が45.8%に対し、女性は42.5%と、わずかだが男性が上回る結果に。
性別・年代別で見てみると
男性は年代が上がるごとに「長生きしたい」という割合が増え、60代男性は唯一の過半数で62.3%。
女性もやはり60代が最も高く49.6%となっているが、40代を谷間にV字傾向となっているのが特徴的だ。。
また、将来の年金受給や老後資金などが、話題になる。そこで、長生きしたい人の年収別データを見ると
年収「1000万円未満」では、半数を割り込む一方で、「1000万円以上」になると63.9%と、半数を超える。
安心して「長生きしたい」と考えるには、ある程度の資産が必要と思う人が多いのかもしれない。
■長寿家系の人はイメージあるも…
実際に「長生きしたい」と考えている人に、話を聞いた。
「我が家の場合、父方はそうでもないですが、母方の家系が長寿の人が多くて、僕が把握しているだけでも90代の親類が、遠縁も含みますが3人はいるはず。
祖父母も健在ですし、具体的に長生きしている人のイメージがあるせいか、自然と『長生きして、人生を楽しみたい』と思っているところがありますね。だからって節制しているわけじゃないので、母親と妻が一緒になって『思っているだけじゃ、長生きできないのよ!』って。(笑)
ただ、今のご長寿の方と僕らだと、きっと年金や医療費の問題などが違うはず。何をするにしてもお金は必要だし、きちんと貯金ができているわけじゃないけど、『長生きするにも、先立つものが…』というのは、考えちゃいますね」(30代・男性)
「老後の不安がないわけじゃないけど、長生きはしたいですね。子供も巣立ちましたし、旦那もあと数年で定年ですが、単身赴任期間があったせいで、家事も時間があれば割と手伝ってくれるので、『定年夫』の世話に追われるなんてこともなさそう。(笑)
趣味の延長程度ですが、手芸が得意でちょっとした収入もあります。楽しみながらもっと上手になりたいと思うと、もうこの年だから上達するにも時間がかかりますしね。先が長ければ、長いだけ楽しめる…って、考えていますよ」(50代・女性)
祖父母や両親など年長者を敬い、長寿を祝いつつ、自分がその立場になる日をシミュレーションしてみるのも、いいのかも。
・合わせて読みたい→庶民に旅行は贅沢?年収別で旅行頻度の意識差が大きすぎる件
(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)
・合わせて読みたい→30代男性の半数が「ほっかほっか亭が好き」 豊富なメニューが魅力