音を立てて「麺をすする」のは不愉快? 世代間で意識の差が…
麺をすする行為は、文化? それとも不愉快?
まだまだ暑い日が続く8月。ざるそばや冷やし中華など、冷たい麺類がおいしい季節だ。麺を「ズズズ」と音を立てながらすすり、その味を堪能している人も多いだろう。
ところが最近、「麺をすする」という行為について「不愉快」と考える人が増えているのだ。
昨年、ある外国育ちの有名人がテレビ番組内で、「最低だと思う。音を立てちゃダメ」などとコメントし、物議をかもしたことも記憶に新しい。
麺をすすることは日本独自の文化なのだが、食事の際に音をだすことはマナー違反と考える外国人から見ると、非常識と感じるようだ。
■麺をすする行為についてどう思う?
最近は麺をすする行為について、日本人も嫌悪する人が増えていると聞く。その一方で、「日本の文化」として、「伝統を守るべきだ」との声も。
しらべぇ編集部では実態をつかむべく、全国の20代〜60代の男女1,400名に、麺類をすすることについての意識調査を実施。
結果、「不愉快だと思う」と答えたのはわずか17.0%。「麺は音を立ててすすって食べるもの」と考えている人が多いことがわかった。
■年代別で見るとある傾向が…
年代別で見ると、ある傾向がでた。
20代の割合が、若干高くなっているのだ。
全体的に見ればまだまだ麺をすする行為について肯定的な人が多いものの、若者を中心に否定的な考えが広がっていることも、事実といえる。
■肯定派・否定派それぞれの意見
麺をすする行為について、肯定派・否定派それぞれに意見を聞いてみた。
<肯定派>
「麺をすするという行為は落語にもでてきますし、おそらく江戸時代あたりから続けられてきた文化。それを日本人が否定するのは、ちょっとどうかな…。
価値観が違う外国人の方が不愉快に感じるのは仕方がないと思いますが、日本人は麺をすするのが普通と考えて欲しい」(30代・男性)
<否定派>
「ラーメン屋さんなどで『ズズズ』とやられると、ちょっと嫌。なんか、汚らしい感じがして、食欲をそがれてしまう。私は音を立てないように食べています」(20代・女性)
「麺をすする音」はいつかなくなってしまうのだろうか…。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男女1400名(有効回答数)
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