若者の結婚離れは深刻に 20代でも4割以上が「願望なし」
「若者の◯◯離れ」が叫ばれるが、結婚についての事態は深刻?
結婚をしない人が増えている。そもそも、その人たちは結婚をしたいのだろうか? しらべぇ編集部では、全国20〜60代の一度も結婚をしたことがない男女530名を対象に調査を実施。
「結婚願望がない」と答えた人は、全体で50.8%と高い結果となった。
■若者の結婚離れは現実に
性年代別で見てみると、興味深い結果に。20代の時点で男女とも4割を超え、「若者の結婚離れ」は実際に起きていることがわかる。
「結婚にメリットを感じない。今でも精一杯なのに、結婚したらさらにお金がかかるし」(20代・男性)
「自分の時間がなくなる生活が、今は考えられない」(20代・女性)
さらに30代から40代では、男性よりも女性のほうが結婚に消極的なのだ。
「仕事が楽しいから、このまま続けたい。結婚しても仕事を続ける女性は増えたけど、結婚や出産などで仕事を辞める人もまだまだ多いし」(30代・女性)
仕事を選ぶ前向きな意見もあれば、とても寂しい理由も。
「ネットで高齢独身女性のことを叩いているのを見ると、もう相手にしてくれる人はいないんじゃないかと思えてくる」(40代・女性)
ネットのマイナス面を、本気で受け取ってしまっているようだ。
■家事手伝いが結婚願望なし
職業別では、無職・家事手伝いで多くなっている。
家事手伝いは本来、嫁入りに備えて家事全般を覚えることである。しかし結婚願望がない女性が、家事手伝いとして家にいるパターンも増えているようだ。
「無職のときに仕事を聞かれたら、『家事手伝い』と言うようにしていた。ただやっぱり時代錯誤だし、自虐ネタな感じで使うことが多かったなあ」(30代・女性)
また、家庭環境が影響することも。
「うちの親は仲が良くなくて、けんかばかりしていた。そんなのを見て育ったから、結婚が幸せなんて思えなくて」(40代・女性)
一方で婚活をする人もいることから、両極端になっているようにも感じる。結婚離れが進む今、「結婚すれば幸せ」という言葉は、もう過去のものなのだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)