まさか…インドネシアでニシキヘビが成人男性を丸呑みに

2017/04/02 05:00

(Boothi/iStock/Thinkstock)
(Boothi/iStock/Thinkstock)

「獣害」は日本にもある。それは主に熊や猪で、奄美大島ではハブが人を殺してしまうことも。

これが熱帯地方だと、より多くの種類の動物が人に立ちはだかる。

日本から空路で7時間の距離にあるインドネシアは、極めて広大な島嶼国家だ。そこには当然ながら、様々な動物が生息する。首都ジャカルタはほとんど開発され切ったが、中には雄大な自然とともに生活している市民もいるという。

彼らは日々、命がけだ。


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■巨大ニシキヘビの腹の中には

インドネシア・西スラウェシ州のとある村で、巨大なニシキヘビが25歳の成人男性を飲み込む事件が起きた。

パーム油農家のアクバル氏は、収穫のために外出していたがそのまま行方不明に。地元住民が捜索すると、そこには異常に太った1匹のニシキヘビが…。それを捕獲し腹を裂いたら、遺体となったアクバル氏が発見されたという。

この報道は、たちまちのうちにインドネシア中を駆け回った。とくにスマートフォンが普及しているジャワ島都市部ではSNSを通じてセンセーショナルを巻き起こし、市民の話題の中心になったようだ。

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■現地メディアは遺体写真を掲載

さらに、インドネシアの報道は「遺体の写真をモザイクなしで載せる」ことでも有名だ。そのため、ニシキヘビから出されたアクバル氏の写真が、現地メディアではそのまま掲載されている。

それにしても、哺乳類を飲み込んで食べてしまうというニシキヘビだが「成人男性が犠牲になる」例は極めて珍しい。子供が食べられるという例は時折あるというが、一体どのような経緯で25歳のアクバル氏がニシキヘビの犠牲になってしまったのか。そのあたりは、永遠の謎である。


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■人と動物の住み分け

獣害といえば、インドネシアでは今も虎が生息している。

スマトラタイガーは生息数の減少が問題になっている動物だが、スマトラ島の住民を襲うという事例があるのも事実だ。だから住民は、未だにトラバサミの罠をジャングルに設置している。これは根本を指摘すれば、スマトラタイガーの住処であるジャングルが減少して人と動物との住み分けができなくなっているということだ。

獣害問題はこうしたデリケートな面もある。住民の安全を最優先にすれば、それが結果として自然破壊や特定種の減少を促してしまう。

ともあれ、「人と動物」にまつわる話題はこれから世界各国で大いに議論されていくだろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一 参照:BBC Indonesia

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Sirabee編集部

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