和食ブームの裏側 アメリカ人の5割「寿司は中国・韓国の料理」
米国人の5割は「寿司は中国か韓国の料理」と考えている!?
2013年、「和食」はユネスコの無形文化遺産に登録され、世界では寿司やラーメン、豆腐など、日本の料理や食材が世界各国で高く評価されるようになった。
「和食がある国に生まれてよかった」「日本の料理は、日本人の誇り」…そう思っている人も少なくないのではないだろうか。
ところが、しらべぇ編集部がリトアニアに本社を持つ調査会社Syno Japanと共同で米国人1,050名を対象に調査したところ、意外な事実が浮き彫りになった。
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■それは「和食」と思われてる?
調査は、日本で身近に食べられる料理や食材から、「醤油/ラーメン/寿司/おにぎり/刺身/焼肉/豆腐/天ぷら」の8つを選択。
それぞれについて、「日本の料理か? 中国・韓国の料理か?」を調査した。その結果を、中国や韓国の料理だと思われている順に並べてみると…
1位の「醤油(Soy sauce)」では、6割弱が「中国・韓国の食べ物」と回答。醤油の起源をたどると、中国という説が有力だが、醤油を意味する「Soy」は日本語が由来だ。
2位のラーメン(Ramen)でも過半数が「中国・韓国料理」と答えた。日本でも「中華そば」と呼ばれるものの、中国料理という意識は薄いはずだが…。
さらに衝撃なのは、3位の寿司(Sushi)。どう考えても日本生まれの「和食の代表格」だが、5割の米国人は中国・韓国の食べ物だと考えているのだ。
なお、健康ブームで注目を浴びる「豆腐(Tofu)」や、元々はポルトガル生まれの「天ぷら(Tempura)」は比較的下位となった。
■10代米国人の6割「寿司は中国か韓国のもの」
こうした傾向は、若い世代ほど顕著なようだ。寿司を例にとって年代別に見てみると…
60代で「寿司は中国・韓国の料理」と考える人は4割。それでも決して低くない数字だが、10代では6割に迫る。
若い世代が触れている寿司レストランやSUSHIバーに、日本人店員が限られているのかもしれない。
「和食や寿司が海外でブーム」といった報道があっても、それが必ずしも「日本」として評価されているかは疑ってみたほうがよさそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 調査協力/Syno Japan)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全米50州に居住する10代~60代の男女1050名(有効回答数)
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