「100時間残業」すればお金はどれだけ貯まる? 経験者に聞いた

100時間残業の経験者たちに当時の状況と金が貯まったかどうかを聞いた。

⑤30代男性(広告関係)⇒「貯まらなかった」

「実際の労働時間と、勤怠に入力する時間が全然違っていました。早朝に来ても打つのは10時。19時に退勤の打刻をして、そっから数時間残業する。もちろん土日も家に持ち帰ってお仕事。結果、100時間残業してるのに勤怠上では半分くらいってなってました。


たとえ残業代が出ても、お金は全然貯まりませんでしたね。自分の場合、職場から家にそのまま帰るのが嫌で、必ずどこか寄って晩御飯食べて帰ってたんですよ。そうしないと、オンオフの切り替えができないような気がしたんです。


あと、時間が欲しいあまり無駄なタクシー移動とか、頭が働かずよくわかんないもの買っちゃうとか(笑) 激務するより、普通に働いて節約するほうがお金は絶対貯まると思いますね」


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⑥30代女性(芸能関係)⇒「貯まらなかった」

「芸能事務所のマネージャーをしていた時に毎月のように100時間残業、酷いときは200時間とかしていました。その会社では『100時間越えまたは3カ月連続80時間越え』したら健康診断必須というルールがあって、私は毎月行ってましたね。


もちろん残業代なんて出なくて、休日出勤手当も3000円。それで『やったあ、今月は3万円も給料多い!(=10日間休日出勤していた)』とか言ってたという……今では自分でも信じられませんが、当時はそれが普通だった。というか、今でも芸能関係の人はみんなそう思ってるんじゃないかな?」


取材班が話を聞いたのはあくまで少数のケースだが、かりに残業代が出ていたとしても、ストレスによる散財などもあってお金はなかなか貯まらないのが現実のようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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