現役東大生が伝授! 二次試験当日を勝ちぬく「裏マニュアル」
2017/02/22 17:00
いよいよ間近に迫った国公立大学入学試験。多くの受験生がこの日を目標に勉強を続けているが、一発勝負の入学試験では学力以外の要素が、合否を分けることも。
国内最難関の東京大学に合格した学生たちは、どのように試験に臨んでいたのか。現役東大生たちに、当時の様子を聞かせてもらった。
東大入試を突破した者たちが語る、「裏マニュアル」を紹介しよう。
■名門校連中は無視!
試験の際に気になるのは、他の受験生の存在。東大入試では名門校のブランドを引っさげて、周囲に「圧」をかけてくるライバルたちもいたという。
「科目ごとの休憩中に群れをなし、問題を批評し合う名門校の生徒がいます。彼らも同じ受験生に変わりありませんが、気になる場合は音楽を聞くなり、教室の外へ出るなりしましょう」(Rさん・文Ⅲ)
「地方の人間にとって、正直彼らはプレッシャーでした。気にせず勉強したほうが得です」(Nさん・理Ⅰ)
まずは、目の前のことに取り組むことが重要。いらぬ情報に惑わされたところで、点数は下がりこそすれ上がりはしない。
■東大の教室は寒い!?
試験がある2月末は冷え込むことが予想される。気候のせいでパフォーマンスが発揮できなかった経験は、試験に限らず誰にでもあるはず。
東大入試を勝ち抜いた彼らは、寒さ対策も万全だ。
「寒さ対策は必須です! 冷え性だった僕は厚着はもちろん、靴の中にカイロを入れていました。そんなのは僕だけかと思いましたが、入学後に同じ『カイロ族』の人が結構いて驚きました(笑)」(Sさん・理Ⅰ)
やりすぎのようにも見える「靴下カイロ」だが、合格を勝ち取るための“最適解”ツール。自分の体質と相談して、寒さ対策を考えてみよう。
■トイレは答案回収中に!
試験中、気になるトイレ。東大生たちに、入試におけるトイレの裏技を聞いた。
「休み時間になると、トイレがめちゃくちゃ混みます。待ってる時間がもったいないので、答案回収中に行くのも手です。自分の解答用紙が集められた後、挙手して試験官に伝えれば、トイレに行くことができますよ」(Tさん・文Ⅲ)
ちょっとしたリラックスのためにも使えるトイレタイムは、有効に活用したいところ。
ちなみに入試の際は通常のトイレ以外に、屋外に仮設トイレも準備されるそうだ。
■リスニングは聞こえない?
センター試験の度に話題になる英語のリスニング。東大入試でも「音質」の問題は存在するという。
「音響設備が悪い所もあるとは聞いていましたが、まさかここまでとは…。僕が受けた会場は音が反響してしまい、最初は何を言ってるかさっぱり分かりませんでした。最初からそういう心構えでいれば、少しはマシだったかなと思います」(Mさん・文Ⅲ)
センター試験のように、個別の再生プレーヤーが配布されない東大入試。席によって聞こえにくいこともあるので、あらかじめ注意しておこう。
■反省と後悔は終わってから!
ほとんどの東大生が口を揃えたのは、「試験中に振り返りをしない」ということ。
「現役時はあまりにも数学が解けなくて、それが2日目にも尾を引いてしまいました。後々聞いたら、みんなできてなかったみたいで…(笑)浪人時はその経験が生き、うまく割り切って問題と向き合えました」(Aさん・文Ⅰ)
「気持ちで負けたら、そこで試験終了です。空元気でもいいので、最後まで諦めないことが大事だと思います」(Iさん・理Ⅰ)
東大に限らず、多くの試験に役立ちそうな「裏マニュアル」。
東大合格の実績にあやかるつもりでアドバイスを真似しつつ、まずは落ち着いて問題と向き合うことが重要といえそうだ。
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