拡散されるネットのデマ情報 8割が「見たことある」恐ろしい実態

2017/02/19 18:00

(kasto80/iStock/Thinkstock)
(kasto80/iStock/Thinkstock)

日々どこかで発信されているフェイクニュース。明らかにデマだとわかるものならまだいいが、中には真実だと見間違うようなものも存在している。

SNSが発達したことで、誰もが気軽に情報を発信することができるようになった昨今。フェイクニュースを真実かウソかわからないまま気軽にシェアするユーザーによって、情報がさらに拡散されている。


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■エビ中・松野莉奈さんをめぐるデマ

(画像は公式ブログのスクリーンショット)
(画像は公式ブログのスクリーンショット)

8日、私立恵比寿中学のメンバーである松野莉奈さん(18)が亡くなったと報道された際、ネット上は死因について触れられず困惑する人々であふれかえった。事務所やニュース番組からの続報もなく、公式サイトにアクセスできない状況がしばらく続いた。

直後、ツイッターでは「公式サイト見れたけど、『ウイルス性急性脳症』と書いてあった」という内容のつぶやきが投稿される事態に。この時点でも公式サイトはアクセスできず信憑性はない情報だったが、SNSで瞬く間に拡散された。

そして、元のデマのつぶやきを信じた人たちのコメントが個人ブログやまとめサイトなどで引用され、より一層強い拡散力をもって発信される。

その後、松野さんの所属事務所が「致死性不整脈」と発表したことで事態は落ち着いたが、良くも悪くもネットの拡散力の恐ろしさを知ったという人は多かったはず。

「デマを拡散するつもりはない」というつもりでも、いつの間にか加担しているというケースも存在するのだ。

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■「デマを見たことがある」は8割

しらべぇ編集部が「フェイクニュース」についてツイッターユーザーを対象に調査を実施したところ、およそ8割が「見たことがある」と回答している。

8割がフェイクニュースを目の当たりにしている現状。ネットを利用するうえでこういった情報を見てしまうことは避けては通れないと言えるだろう。


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■「デマの拡散経験アリ」は1割

また、「デマを拡散したことがあるか」についても調査すると、1割が「経験アリ」と回答。

一度でもシェアされてしまうと、次々に拡散されるインターネットの性質を考えれば「1割」という影響力は甚大なものであると考えられる。


フェイクニュースが発信される背景には、注目されたいという気持ちやお金儲けの仕組みがあり、許されるべきではない。

しかし、フェイクニュースが当たり前の世の中にならないためには、ネットやSNSを利用する我々ひとりひとりが、情報に対して「本当に拡散しても良いか」と立ち止まり、真実かどうかを見極めるリテラシーが求められる。

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(文/しらべぇ編集部・伊藤大生
【調査概要】 方法:Twitter調査
調査期間:2017年2月10日 
対象:Twitterユーザー男女151名/135名(有効回答数)

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伊藤大生

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