リクライニングシートの「背もたれトラブル」 経験者はアノ世代に多い
長距離の移動では助かる、飛行機や新幹線などのリクライニングシート。
しかし、後ろの席には人がいることも多く、機内や社内のアナウンスでは「後ろの方にご配慮の上…」と注意のコメントが入ることもある。
ところが、しらべぇ編集部の調査では、「リクライニングシートを倒すとき、後ろに座っている人にひと声かける」と答えたのは、男女とも4割台にとどまった。中でも20代女性の声かけ率がもっとも低く、3割以下だ。
では、背もたれが原因でトラブルになった人はどれくらいいるのだろうか? 全国20〜60代の男女1.365名に聞いたところ…
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■1割が「背もたれトラブル」を経験
男性では11.1%、女性の6.0%が背もたれを倒してトラブルに巻き込まれた経験があることがわかった。
さらに男女・年代別に見ると…
とくに20〜40代の男性が、背もたれトラブルに巻き込まれるケースが多いことがわかる。女性でも20代はもっとも高く、1割を超えた。
「若い世代は後席への配慮がない」ことだけが理由とは判断しづらく、後ろに座った中高年が、背もたれを倒してきた「若い人」に文句を言ってトラブルになる可能性も否めない。
■年収1000万弱の人がトラブルになりやすい
年収別でもバラつきが見られた。
年収300万円以下の層は、新幹線や飛行機、特急などに乗る機会が多くないとも考えられる。
もっともトラブル経験率が高かったのは、年収700〜1000万円の層。出張や旅行の機会が多い一方で、前席が比較的気にならないグリーン車やビジネスクラスの利用が限られるせいかもしれない。
こうしたデータを見ると、とくに若年層や年収が比較的高い人では、決して他人ごとではない背もたれトラブル。
倒す側にも配慮が求められるが、そもそも倒せる仕組みになっているシートでもあり、お互いに寛容な心を持って旅するように心がけたい。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)
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