未婚者の半数以上が抱える「孤独死するかも」という将来への不安

2017/01/16 06:30

(Image Source Pink/Image Source/Thinkstock)
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晩婚化と共に未婚率も増加する中、大きな社会問題になることが避けられない「孤独死」。

東京都監察医務院が発表した「平成26年度版統計表及び統計図」によると、東京23区における65歳以上の一人暮らし高齢者の自宅での死亡者数は、2005(平成17)年の1,860人に対し、2014(平成26)年は2,891人と増加傾向にある。

一般に孤独死・孤立死と呼ばれるが、明確な定義はなく「誰にもみとられることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような孤立死(孤独死)」(内閣府「平成26年版高齢社会白書」)ほか、年齢に関わらず起き得る社会問題だ。

しらべぇ編集部では全国の20~60代の未婚男女692名を対象に、将来「孤独死するかも」と思う人の割合を調査した。


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■30代以降は過半数

全体では57.1%と過半数が「孤独死するかも」と回答。

20代のみ男女共に半数を超えることはなかったが、男性44.3%、女性38.4%と低くはない数値に。

性別・年代別で見てみると

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男性の60代が、50代よりも10ポイントほど下がる結果となったが、それ以外は男女共年代が上がるにしたがって、高い数値となっている。

女性の上がり方は顕著で、20代の38.4%から30代になると58.4%と20ポイントアップ、40代では67.4%、50代で77.4%それぞれ約10ポイントずつ上がっており、60代では81.3%。

多くの独身女性が「孤独死への不安を抱えている」とわかった。

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■元カノに投げられた呪いの言葉

実際に「将来、孤独死するかもしれない」と考えている人に、話を聞いた。

「婚活を始めたばかりなんですが、なかなか上手くいかない状態で、そんな時に『このまま1人だと、孤独死しちゃうのかな』と不安になります。友達からは『そんな風に考えて、焦るから上手くいかないんだ』と言われるんですが…」(20代・女性)


「結婚に踏み切れず、長くつき合った彼女と別れた時に、『そのままずっと1人で、孤独死するんじゃない?』と言われました。それ以来、なんか呪いみたいで気になるというか、本当にそうなるかも…と思っちゃいます」(30代・男性)


「30代半ばくらいから、おひとりさまが楽しくて、もう恋愛も結婚も面倒です。趣味や友達も多くて全然寂しくないし、誰かと暮らすメリットもないというか。独身の友人同士で、『将来シェアハウスか、同じマンションに住もうか』と話してますけど、それぞれライフスタイルがあるから、実際には難しいでしょうね。


この先もこのままで充分楽しい感じがして、そのツケみたいなものを『孤独死』という死に方で払わないといけないとすれば、それはそれで仕方ない――もうそういう境地に到達しています」(40代・女性)


ライフスタイルが多様化する中、「孤独死」を呪いと考えるよりも、前向きな終活を考えながら、今を楽しく生きる方法がきっとあるはずだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の未婚男女692名

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Sirabee編集部

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