「お作り大きめ」を狙うLサイズオーバー女子 都内お買い物事情

(bymuratdeniz/iStock/Thinkstock)
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腐れ縁の女友達に会った。かつては抜群のプロポーションを誇り、恋多き女だったのも今は昔。この15年で、いったいどれほどボリュームアップしたのか?

正面から横幅を見る時より横から見た時のほうが、その厚みに驚くほど。話を分かりやすくすると、森三中の大島美幸サイズを想像してほしい。

言いにくいことを口にできる仲とはいえ、さすがにそれは…と思っている記者に対し、大島サイズが「私に言われたくないと思うけど、太ったよね?」と言い放った。

…そこから繰り広げられた、小4男子並みの罵り合いは省くが、彼女は不思議なことを言い出した。

「確かに私はデブだけど、誰かが言ってたもん。『真のデブは、ユニクロのサイズをオーバーしてからが本番だ』って。だからまだ私は、真のデブじゃないの!」

誰かって、誰だよ? でも何それ、おもしろいぞ。話は横滑りし、彼女はLサイズオーバー女子が、山手線の内側で洋服を調達するポイントを語り始めた。


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■キーワードは「お作り大きめ」

ユニクロと聞いて、メンズのLを着る話だと思っていたのだが、違うという。

「ユニクロのレディースは、一部だけど3XLまでサイズがある。ただ大きいサイズは通販メインで、超大型店舗に行かないと実物が手に取れないの。デブこそ、着た時のシルエットとか、試着して確認したいのに。

通販で買う時は、コメント欄にある『お作りが大きめなので、ワンサイズ小さいものを買った』をチェック。この『お作り大きめ』重要。すごく使える単語だから!」

はい。メモります。「お作り大きめ」ね。

「例えば、普通サイズの店でも店員さんに『これって、お作り大きめですか?』と聞けばいい。オーバーサイズのラインだったら、通常3Lの人でもLやXLがちょうどってことも。その確認に『お作り大きめ』は便利ワード。

国内だと、まずLまでしかないGAPは元々アメリカンサイズだから、サイズ感は大きいのね。そこで『お作り大きめ』だったら、まず普段3Lの人は着られるわ」

なるほど。

「もちろん試着するけどさ。私たちが度々経験する、試着したら入らないとか、キツかった時、店員さんに戻す時の敗北感…わかる? あれ、毎度ダメージが大きいのよ!」

うん。そのダメージは、わかる。

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■XSの街・渋谷

「それにしても、渋谷パルコの改装でPART3にあった、ニッセンのスマイルランドが閉店したのは痛い。

渋谷で大きいサイズを買うのは至難の業で、さっき例に挙げたGAP。渋谷店はXSとかXXSとかは充実しているのに、Lサイズは本当に少ない。たぶんエリアによって、サイズごとの品数を調整しているんだと思う。近いところだと、原宿駅前はサイズが揃っているから、あの辺りでGAPへ行くつもりなら迷わず原宿ね」

確かにエリアによって、違いはありそうだ。


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■聖地は上野にあり

「上野はLサイズオーバー女子にとって、貴重な街。まず駅前のマルイには、ru(アールユー)を中心にかなりのサイズがあって、地下にはLサイズも豊富なGAPも。

そしてABAB上野店の、える座とえる座セコンド。フロアが分かれているのが、ちょっと使いにくいけれど、手ごろな価格でバリエーションも多いから、まとめ買いしやすいかな」


検索すると、大きいサイズのアパレル通販はたくさんある。しかし序盤に彼女が口にしたように、体型を気にするからこそ、試着して買いたいというのはうなずける話。

たぶん「痩せたい」と思わない女子は、ほとんどいない現代だからこそ、太っていても女性が、おしゃれをもっと楽しめる環境になることを願いたいものだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・チーム・ぺる

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Sirabee編集部

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