ひっそりと国際化 20年ぶり「洗濯表示マーク」が変更に

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(©写真AC)

衣類の洗濯や乾燥の方法を示す「洗濯表示マーク」が12月から、約20年ぶりに変わった。絵柄が全面的に刷新されている。

変更で大きなところは、新たな表示をふたつ加え、従来の表示をひとつなくしたこと。加わったのは、乾燥機による「タンブル乾燥」とクリーニング店が行う「ウェットクリーニング」で、「絞りかた」の表示はなくした。


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■JIS規格から国際規格へ

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(©写真AC)

11月まで使われてきた洗濯表示は1997年、日本工業規格(JIS規格)が制定。現在、洗濯機の主流になっている乾燥機能が付いたドラム型は当時、それほど普及していなかったことから表示に「タンブル乾燥」を加えなかったようだ。

なおJIS規格が用いられる範囲は国内に限られる。輸入した衣料品を日本で販売する場合は、洗濯表示のタグをJIS規格に沿ったものへ付け替える必要があった。今回の変更では、JIS規格による表示から国際規格による表示を採用。輸入衣料品のみならず、国産の衣料品を輸出する場合もそのまま海外で販売できるようになる。

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■見慣れない表示に戸惑い?

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(画像出典:消費者庁WEBサイト

ただし見慣れない表示のいくつかには、一目でピンと来ない絵柄が使われているようだ。

例えば、「つり干し可」の新たな表示は、正方形に縦棒が1本入った絵柄。従来のJIS規格では、Tシャツをハンガーにつるした絵柄を採用していた。「ドライクリーニング可」の表示は、円に波線と「ドライ」の文字をあしらった絵柄から、アルファベットの「P」記号を円で囲ったものに変わっている。

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(©写真AC)

その国の文字が読めない人向けに、イラストや記号によるピクトグラムを使う手法は、国際的に展開している企業が販売する製品の取扱説明書などでも多く用いられてきた。今回、洗濯表示マークを国際規格に合わせたのも、同様の流れに沿ったものといえそうだ。

とはいえ、JIS規格の洗濯表示は長年にわたり慣れ親しんできたものだけに、しばらくは洗濯物を仕分けるときに戸惑ってしまいそうではある。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純

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Sirabee編集部

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