観光が最大の復興支援 行ってほしい鳥取・倉吉周辺のオススメスポット
2016/11/25 06:30
2016年10月21日14時7分頃、鳥取県中部を震源とした鳥取県中部地震は、マグニチュード6.6(暫定値)、最大震度6弱を倉吉市、湯梨浜町、北栄町で観測した。
この地震の影響で被害のなかったエリアまで、観光のキャンセルが多数発生し、鳥取県の経済は大きな打撃を受けている。
しかし、地震が発生したことで建物の被害はあったものの、死者は0、負傷者も数十名に留まり、これだけ大規模な地震に見舞われながら、被害規模が抑えられた観点から、鳥取県被災地周辺が安全性の高いエリアであると言えそうだ。
これからの季節、鳥取県は名産であるカニの本格的なシーズンを迎える。県内で地震の影響をほとんど受けなかったエリアは、風評被害ともいえる観光客の減少と闘っており、平井伸治県知事も積極的なプロモーション活動を行っているという。
復興への応援として、ぜひ現地を訪れてもらいたい……ということで、実際に被害に遭った鳥取県倉吉市周辺の「観光地としての魅力」について、鳥取県広報連絡協議会が運営する写真ライブラリー「鳥取県撮れたて写真館」の写真を中心に紹介したい。
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■鳥取県の中の倉吉市のポジション
鳥取県倉吉市は県の中部に位置し、桜やツツジ・紅葉の美しい打吹山や白壁の蔵通りに面して堀のように川が流れる風景など、味わいのある観光の街だ。
鳥取県の中心であり県庁所在地である鳥取市、「ゲゲゲの鬼太郎」の街として全国区に知名度のある境港市、「山陰の大阪」とも呼ばれる商業都市・米子市と比較し、県外からの認知という点では「第4の市」というのが倉吉市の県内の位置付けである。
とはいえ、鳥取県の行政区に「市」は4つしか存在しない。同じく被害のあった北栄町や湯梨浜町、関西からの湯治場として人気の三朝町など、倉吉市の経済圏である住人も多く、鳥取県全体の経済活動が活性化することも、復興への大事な要素となっている。
今回の震災による建物被害で、倉吉市内の白壁土蔵群など観光施設のいくつかは休業を余儀なくされたが、震災発生2週間後の時点でも休業していたのは、たった2軒。
被害を心配しつつ、「いち早く応援したい」と訪れた観光客たちも少なくない。
■周辺エリアの魅力
東京に住んでいるとあまり馴染みがないかもしれないが、倉吉駅から路線バスで約20分の三朝温泉は、関西からの湯治客も多い人気の温泉エリア。
三徳山三仏寺の奥院・投入堂は国宝にも指定されており、今の季節は周囲の紅葉も美しく、遠景からお堂を望むのもオススメ。
また被災地のひとつであり、鳥取空港から倉吉駅へのリムジンバスの途中に位置する湯梨浜町も、汽水湖である東郷湖の景色や東郷温泉・はわい温泉のある温泉地。
本格的中国庭園が楽しめる、燕趙園といった観光スポットも有している。
鳥取の観光地というと、砂丘を思い浮かべがちだが、西部の境港や大山に加え、中部もまた見どころがたくさんある。いち早い復興のためにも、ぜひ訪れてもらいたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
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