侍ジャパンの戦いに不安 WBCにメジャー組は出場できるか?

10日からプロ野球日本代表「侍ジャパン」対メキシコ、オランダ代表との試合

(画像は侍ジャパンオフィシャルサイトのスクリーンショット)
(画像は侍ジャパンオフィシャルサイトのスクリーンショット)

10日からプロ野球日本代表「侍ジャパン」対メキシコ、オランダ代表との試合が行われた。

全勝確実と思われたが、投手陣が打ちこまれて負けた試合もあり、采配や戦力不足を不安に感じた人が多かった模様。


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■第1回から連覇も第3回は敗退

WBCは2006年に第1回大会が開かれ、日本はボブ・デービッドソンの誤審などがあったものの、決勝で無敵といわれたキューバに勝ち優勝している。

さらに第2回も強豪相手に勝ち進み、決勝進出。運命の韓国戦では9回裏に追いつかれたが、延長でイチローが決勝タイムリーを放ち見事に連覇を達成した。日本の野球が世界一であることを証明したのだ。

連覇の原動力はイチローを筆頭に大塚晶文、松坂大輔などMLB組の活躍といわれる。


当然第3回WBCも出演するものと思われたが、松坂が第2回の大会後、疲労の蓄積によって故障者リスト入りし、成績が落ち込む。

このことで元々乗り気でないMLB側がWBCに対して非協力的に。主力選手の出場を渋るようになる。

結局第3回WBCは「オール国内選手」で臨んだが、ダルビッシュ、岩隈、黒田ら世界レベルの投手を欠いた結果、チームは台湾に大苦戦するなど苦しい試合が続き、準決勝で敗退。

メジャー組が出場していれば「3連覇を達成できたのではないか」といわれている。

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■今回も出場は難しい?

昨年の「プレミア12」の決勝でも采配ミスで大逆転負けを喫しており、その力を不安視する声はつねに存在。

そこで望まれているのがメジャーリーガーの代表復帰。ダルビッシュやイチロー、田中将大や上原浩治といったワールドクラスの選手を招集し、大谷翔平ら国内選手と融合させることができれば世界一奪回に大きく近づく。

ちなみに、しらべぇ編集部の調査でも「MLB組に出場してほしい」と考えている人は6割。

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多くの人が望むMLB組の代表入りだが、メジャーでもエースクラスとなっているダルビッシュ、前田健太、田中将大らの出場は所属球団が難色を示す可能性が高く、難しいとみられる。

ただし現在控えとなっているイチローについては、マーリンズの編成本部長が「出たいと言えばサポートする」と発言。小久保監督も代表入りを望んでいることから、本人の意思次第で代表入りする可能性がある。


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■ファンの意見は

しらべぇ取材班は、プロ野球ファンに意見を聞いてみた。

「ダルビッシュ、田中、大谷の先発陣に抑え上原ならたぶん世界一になれる。勝利ももちろんですが、野球ファンを増やす意味でも、ベストメンバーで戦ってほしい。


ただ現実的には3月という開催時期や、WBCに出場して活躍した選手がMLBのシーズンで調子を崩すことが多いので、無理なんだろうなと。それに選手のなかには給与に直結するシーズンを優先したい人もいますしね。


野球は世界的にみれば遅れたスポーツなわけですから、本当は普及のために全世界が協力して取り組まないといけないと思うのですが、利害関係ばかりを優先して団結できないのが現状で、愚かだなと思っています」


野球のために一同団結とはいかないようだ。


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(取材文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の野球ファン472名(有効回答数)

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