もし自分が「がん」になったら…身内に黙っておきたい人は○%
2016/10/21 08:00
がんで死亡する人は年々増加しているといわれ、日本人の死因第1位に。治療に関しては早期の発見が何よりも重要であり、また周りの人の支えも患者にとって大きな力になる。
だが、もしも自分ががんになったとき、「家族にはとても言えない」と考え込んでしまう人もいるようだ。
■もしも自分ががんになったら…身内に黙っておきたい年代は
しらべぇ編集部では、全国の男女1,365名を対象に「もしも自分ががんになっても、身内には黙っておきたい?」と質問。すると、全体では20.1%だった。
また年代別の調査では、ある傾向が見られたのである。
若い世代よりも、中高年層に「身内にはがんを隠しておきたい」と思う人が多い傾向に。とくに50代では約3割にもなる。50代に対象を絞ると、どうやら男性に多いようだ。
■50代男女に聞いた 身内にがんを打ち明けられない理由
編集部では、「身内にがんを打ち明けられない」と回答した男女に、その理由を聞いてみることに。ある50代女性は、次のように語る。
「子供のことを考えてしまいますね。成人して結婚した娘がいるのですが、もし私ががんになったと聞いたら、家庭を放り出してまで看病してくれそうで。迷惑をかけたくないという気持ちが大きいですね。もうこの歳になったら、なにかしらの病気は出てくると思うので。それなりの覚悟はできています」
また50代の男性では、諦めのように聞こえる言葉が。
「50歳を超えてしまうと、残りの人生について考えることが多くなりますよね。この歳でがんになっても仕方がない、といいますか。自分もやっぱりなってしまったんだなと。歳だもんな、って。無気力になってしまいそうですね。家族には、できれば黙っておきたい。でも、伝えないことを家族には怒られそうなので、結局言ってしまうのかな…どうなんだろう」
中高年層の人たちの中には、「もう歳だから病気にもなるだろう」という諦めの気持ちが強い人もいるようだ。
だが、もしも自分の大切な人ががんになったら、病気を打ち明けてほしいと思うのではないだろうか。がんになって家族に伝えるかどうか悩んだときは、それを考えてみてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)
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