「墓参り代行」はモラル疑う?ふるさと納税のお礼に墓地掃除する自治体も
9月22日は秋分の日。法律では「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とされる。
しかし、昨今の日本では、いろいろな事情で住居と墓が遠く離れてしまい、お墓の維持管理は国民の切実な問題となっている。
ここ最近では、墓参りを代行してくれる業者も多く、ネット検索ではかなりの数がヒットする。実際に利用している人もいるようだ。
https://twitter.com/703A23/status/773866745178181632
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■墓参り代行を頼む人のモラルを疑う?
墓参り代行サービスを活用している人がいる一方、Twitterでは反対意見がめだつ。
https://twitter.com/red_baru/status/736893070407438336
世も末だな。
盆なのに墓参りしないで、便利屋に代行墓参りって…
縁切りか— そら (@Personakooo) August 12, 2016
しらべぇ編集部では、全国の20~60代男女を対象に調査を実施。「墓参りを代行で頼む人のモラルを疑う」と回答した人は全体の37%だった。
■墓参り代行に対する年代差・地域差
年代別では年齢が上がるほど墓参り代行はおかしいと思っている人が多くなる。しかし、60代は50代よりも少し割合が低い。体力的に、頼めるなら頼みたいと考える人が増えるのかもしれない。
また、エリア別では、北関東、甲信越、北陸の地域で、墓参り代行を頼むべきではないと思う人が全体平均より高くなっている。しかし、東北や四国では平均より5ポイント以上低くなっている。
首都圏からある程度の距離の地域では、自分で墓参りするべきだと考える一方で、東北や四国は、大都市に住んでいる人にとって里帰りするには地理的に遠く、代行もやむを得ないと感じている人が多い結果になった。
■ふるさと納税のお礼品に墓地清掃代行
墓参り代行が比較的寛容な地域である四国・香川県高松市では、昨年2月からふるさと納税のお礼品に墓地清掃サービスを追加。
寄付額2万円以上で高松市内の墓地清掃と生け花の提供、作業前後の写真送付をしてくれる。
大分・豊後高田市や千葉・館山市のほか、いくつかの自治体でも墓地清掃のお礼プランがあり、好評さがうかがえる。
秋分の日を機会に、どのように墓を守っていくのか、家族で相談してみるのもよいだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1368名(有効回答数)
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