札幌から帯広へ羽田経由で?北海道大雨「試される大地」に社畜は

写真提供=JR北海道
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北海道・道東エリアに未曾有の大雨をもたらした台風10号。温帯低気圧に変化して同地を去ったものの時間が経つにつれ、被害の甚大さが明らかになってきた。

とりわけJR北海道が受けた被害は大きく、同エリアでは複数の橋が流されるなどして、同エリアと札幌・釧路方面を結ぶ大動脈・根室線が寸断。JRは「早期の運転再開が困難」とし、9月8日からバスによる代行運転と、代行運転を間に挟んだ列車の臨時運行が始まる。

列車の運行再開は、「早くても12月以降」(JR北海道)になりそうだ。


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■臨時運行は一日3往復

写真提供=JR北海道
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臨時運行は、一日あたり3往復。札幌から釧路へ向かう場合は、トマム駅でいったん列車を降りて帯広行きの列車代行バスに乗り、再び帯広で列車に乗り換えることになる。

7時45分に札幌を出発する始発の運行では、帯広が11時45分着で釧路は13時22分着。釧路からの最終になる復路は14時50分発で帯広16時45分発、札幌着20時15分着。

被害の状況を考えれば仕方ないとはいえ、日帰りは、実質的に不可能。もともと便利とはいえなかった釧路との行き来は列車を使った場合、さらに不便になってしまった。JRとしては苦しいところだろう。

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■試される大地に挑んだのは……社畜

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しかし、北の大地で生きる社畜は、列車の代行運転を待つまでもなく、めざましい行動力を見せていた。

JRと並行して運行する定期の高速路線バスに積み残された社畜の一部は、札幌から帯広への移動に新千歳空港(札幌)から空路を利用し、羽田を経由して帯広へ向かったようだ。

理由は、「あさっての仕事に間に合わないから」。見上げた社畜魂だといえよう。


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■名もなき社畜が国を支える

©写真AC
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東日本大震災でも、同様の事象が散見されたことは記憶に新しい。水道や電気などのライフラインが供給に不安を抱える中、公共交通機関が途絶する状況でも徒歩や自転車などで出社し、与えられた業務を遂行する人々がいた。

家族を支え、会社の一部となり、ひいては国を支える。 そういった普通の人々が「さまざまな困難を克服し続ける日本」の力になっているのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純

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Sirabee編集部

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