お寺が「境内でポケモンGOは禁止&警察に通報」は問題なし?弁護士に聞いた

ミニリュウ

7月22日の日本公開から、全国的な人気が続くスマホゲーム『ポケモンGO』。

アイテムがもらえ、ポケモンを集めるルアーモジュールをつけることができるポケストップは、繁華街や公園などに多く設置されている。

そのため、主要な公園ではレアポケモンが出現することも多く、「◯◯の巣」などと呼ばれて驚くほど多くの人が殺到する様子が報じられた。


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■紀州根来寺がポケモンに「NO!」

根来寺
画像出典:Wikipedia

そんな中、1130年創建で国の史跡・名勝にも指定されている和歌山県の根来寺が、境内でのポケモンGOを禁止するツイートをして話題になっている。

「ポケモンGOの境内立ち入りは24時間禁止」「(駐車場で)車の中でも禁止」で、「見つけ次第、警察に通報」としている。

ポケモンGOの配信以来、火気厳禁の境内で「タバコの吸いがらがいたるところに散乱」しているというのが理由らしい。

実際に「根来寺で(レアポケモンの)ハクリューを見つけた」というツイートも見られる。

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■「境内でポケモン→警察に通報」は合法?

ネットでは、理解を示す声と「やりすぎでは?」という意見がわかれている。

そこで、しらべぇコラムニストでレイ法律事務所に所属する松田有加弁護士に法的見解を聞いてみたところ…


松田弁護士:警察に通報すること自体は原則として自由なので、お寺の対応は基本的には問題ないでしょう。 ただ問題は、境内でポケモンGOをすることが犯罪行為等になるかどうかです。


境内は私有地であるため、禁止されている目的で侵入した場合、建造物侵入罪になる可能性があります。そのため、「ポケモンGO禁止」が表示されているにもかかわらず、ポケモンゲットだけを目的にして境内に入ると、理論上は建造物侵入罪になる可能性があります。


ただ警察に通報したとしても、実際に犯罪行為等であるとして罰せられることはなく、厳重注意などで終わることが多いのではないかと思います。


現在、ポケモンGOをめぐるトラブルは多いようですが、実際に犯罪行為になる場合は限られています。今回のお寺からのお知らせも、違法行為の摘発を目的としたものというよりは、抑止効果を狙ったものではないかと思います。


このように、理論上はお寺の主張には問題がない。ゲームを楽しむからには、マナーやルールを守ることが、何よりも求められる。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/レイ法律事務所・松田有加弁護士

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タカハシマコト

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