「昭和の大横綱」千代の富士が死去 享年61歳

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※画像は九重部屋公式サイトのスクリーンショット

「昭和の大横綱」元千代の富士の九重親方が亡くなった。

九重親方は、去年膵臓癌の手術を受けていた。そうしたこともあり「癌が悪化しているのでは」という説が、以前から囁かれていた。

いずれにせよ、61歳という享年は早すぎる。その衝撃は日本列島全体を揺らしている。


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■マワシをつけたギリシャ彫刻

千代の富士貢は、日本の大相撲そのものを変革してしまった横綱だ。

それまで相撲取りの体型といえば、腹の大きい「アンコ型」が主流だった。若き日の千代の富士に立ちはだかった横綱北の湖が、まさにその典型だ。

レスリングとは違い、相撲は相手を土俵に押し出す競技だからアンコ型こそが理想の体型と思われていた。

だが、千代の富士はその常識を打ち壊した。まるでギリシャ彫刻がそのままマワシをつけているかのような体型、そしてその肉体から放出されるパワーに、誰も打ち勝つことができなかった。

183cm・126kg、そして体脂肪率10 %というミラクルボディの持ち主に、日本中の茶の間が熱狂した。

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■ソップ型力士が活躍する道を作る

そしてそこから、大相撲は革命の波に飲み込まれていく。一言で言えば、逆三角形の「ソップ型」力士が躍進するようになったのだ。

千代の富士が横綱になってからしばらくは、ハワイ勢の躍進もありアンコ型とソップ型が拮抗する。だが今現在はソップ型力士が強く、かつての「理想形状」だったアンコ型力士は親方から減量を命じられるほどだ。

力士がダイエットをするなど、昔の相撲部屋ではあり得ない光景だ。とにかくたくさん食べ、ひたすら体重を増やすのが相撲取りの仕事だった。そしてそれは、「腹の出ていない力士は出世しない」という認識の下で起こることである。

そうした認識を180度転換させた千代の富士。この人物は間違いなく、日本現代史に1ページを刻んだ大横綱だ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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Sirabee編集部

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