「クソすぎる!」ブチ切れたくなるファミコンソフト4選
日本のゲームの草分け的存在といえば、1985年に発売されたファミリーコンピューター。『スーパーマリオブラザーズ』や『ドラゴンクエスト』を生み出した最強プラットホームは、現在も根強いファンがいる。
近年は懐かしのゲームをプレーできるカフェも登場し、足を運ぶ人も多いとか。現代のゲームは操作性に優れ遊びやすいが、ファミコン時代のソフトは理不尽でめちゃくちゃなものが多かった。
なかにはブチ切れてカセットを取り出し、外に放り投げてしまった人もいるらしい。
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■ファミコンの理不尽さにブチ切れたことがある?
そこでしらべぇ編集部では全国のファミコン経験者に「ファミコンソフトの理不尽さにブチ切れてことがあるか」調査。
結果、2割から3割が「ある」と回答。かなり破天荒な内容のソフトも多かったが、キレるまでいった人は少ないよう。ちなみに、もっともブチ切れた世代は、もっともファミコンにハマったと思われる30代だった。
■理不尽ソフトすぎるソフト4選
ではどのような理不尽ソフトがあったのか。代表的なものを挙げてみよう。
①たけしの挑戦状
ビートたけしが監修したソフトだが、なにを目的にしているのか理解できず、多くの子どもたちが頭を悩ませた。カラオケやパチンコ、飛行機に乗ってシューティングとあらゆる要素がつまっていたが難度が高く、当時クリアした人はほとんどいない。
また、ゲームオーバーの悲しみの音楽と葬式風景が鬱を誘い、やる気をそいだ。どうしようもないゲームだが、最近になりその世界観が北野映画の原点と評される。
②プロ野球殺人事件
主人公「いがわすぐる」が殺人の容疑をかけられ、無実を証明するために謎を解き明かす。なんのヒントもない場所に重要アイテムが落ちていることはしょっちゅうで、それを揃えないと先に進むことができない。
また、警察官に顔を見られると追いかけられる、大阪で通行人に話しかけると「クンクン、ガイアンツのにおいがする、コンニャロー」といいながら殴られるなど、難解すぎる内容に苦しむ人が続出。
攻略本を片手に事件を解決してもいまいち真相を理解できないことが多く、すべてが謎なゲームだった。
③燃えろプロ野球
ナイター中継と同じセンターカメラからのアングル、審判が声を出す、投球フォームがリアルなど画期的な要素も多い野球ゲームだが、各チームの主砲がバントしただけでホームランになる致命的なバグを抱えたまま発売してしまった。
ストライクゾーンも怪しく、クソボールがストライクになることも。また、満塁で三振すると「アホ」と野次られる機能も搭載。
④ドラゴンズレア
操作性の悪いアクションゲームで、敵にあたるとガイコツになって即死する、橋の上でジャンプするとなぜか底が抜けて海に落ちて死ぬなどとにかく理不尽。ファミコン史上もっとも難易度の高いゲームではないかとの声も。
今なら製造元にクレームが入ることは間違いなさそうな理不尽ファミコンゲームたち。当時は5000円から8000円程度の値がついていたため、「ボッタクリ」と感じる人も多かった。
時代が進むと、忌まわしい記憶も懐かしくなるということだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代のファミコンをプレーしたことがある人848名(有効回答数)
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