春風亭昇太の『笑点』司会就任 地元・静岡市からは歓喜の声

昇太の「若さ」は、これからの番組の方向性にも大きく関わってくる。

長寿番組『笑点』(日本テレビ)の司会が、桂歌丸から春風亭昇太に代わった。このニュースは、昇太の地元である静岡市では拍手喝采をもって迎えられている。

正確に言えば昇太は静岡県清水市出身だが、その清水市は2003年のいわゆる「静清合併」により静岡市清水区となった。「静岡市民」昇太の大抜擢は、すでに地元の各方面に波及している。


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■観光振興の最前線に

春風亭昇太は「静岡市観光親善大使」という肩書きを持っている。そのため、市が制作した観光PR動画にも出演している。

もともとこの街は、こうした観光振興策には疎いと言われていた。同じ静岡県でも伊豆や御殿場ならば観光資源に事欠かないが、静岡市はそうではない……という見方もあったほど。

だが、近年の外国人観光客増加を受け、静岡市も観光面の整備事情に力を入れるようになった。もはや「観光資源がないから」というのは言い訳に過ぎない。地元経済活性化の最先鋒に、昇太がいるのだ。

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■清水エスパルスとの関係

また、今年の静岡市は非常に重要な課題を抱えている。それは「エスパルス降格問題」だ。静岡市は清水エスパルスという名門サッカーチームを持っているが、去年はクラブ史上初めてのJ2降格という屈辱を味わった。

この「事件」を受け、静岡市は「どのようにJ1復帰を果たすか」という広報を制作。それだけ清水エスパルスは地元から期待されているのだ。昇太はエスパルスのサポーターとして、さまざまな地元開催イベントに顔を出している。

そして静岡市民は地元をこよなく愛する人が多く、上京してもさり気なく地元の広報を行なう習性がある。昇太の司会就任に伴う「笑点のオレンジ化」も、決してあり得ない話ではない。


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■昇太は「高齢司会者」

ところで、昇太といえばその年齢も大きな話題を呼んでいる。現時点での昇太は56歳。これに対しネット上では「実年齢よりも若すぎる!」「30代だと思ってた」という声が相次いでいる。

じつは司会就任時の年齢で見れば、昇太は歌丸に続く歴代2番目の「高齢者」である。意外に知られていないことだが、先代三遊亭円楽は50歳で笑点の司会になった。

だがそれをまったく感じさせない昇太の「若さ」は、これからの番組の方向性にも大きく関わってくる。


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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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