プロの貧乏人が教える「焼肉をタダで食べる方法」がヤバすぎ
カルビやタン塩をジュジュッと焼いて、ビールを飲む! 焼肉はちょっとした贅沢には最高の料理である。
できることなら毎週焼肉を食べてもいいぐらい焼肉好きという人もいるはずだが、激安焼肉店であってもだいたいの場合2,000円ぐらいはかかってしまう。
だが、そんなちょっとだけいいお値段の焼肉を、いつでもタダで食べられる方法を編み出した男性がいる。
それは、自称プロの貧乏人である、お笑いグループ『くりおね』メンバーの嘉数正。彼の言う「焼肉をタダで食べる方法」とはどのようなものなのか? 話を聞きに彼の家へ行ってみることにした。
■なぜか謎のゴミが散乱
嘉数の住むアパートの1階には、なぜか便所のスッポンや片方だけの革靴など、意味不明なゴミが散乱していた。
部屋に入ってみると、いかにもな感じの狭い部屋。部屋の半分を先輩芸人の物置にすることで、家賃を半額負担してもらっているらしい。
ゴミ袋を部屋に置いてあるので、何かすえた臭いがしてショックを受けている同行の亜希子記者。あまりこういう部屋には入ったことがないようだ。
嘉数さんがどのようにしてプロの貧乏人になったかというと、中学時代に父親の借金がもとで家を無くし、新しい家を探すために防波堤に置き去りにされたことがきっかけだという。
捨て犬のように置いていかれた嘉数はそのままテトラポットのすき間で2週間ほど寝ていたが、父親が新しい住居である港に置いてあるコンテナを見つけ、そこから貧乏生活はスタートしたとのこと(実話です)。
最近はお金が無いのでヒマなときは大好きなときめきメモリアルをプレイしているとのこと。
攻略本もきちんと揃え、女子の気持ちを研究しているそうだが、いまだリアルな女子とはお付き合いしたことがないとのこと。
■タダ焼肉の秘密を探る
嘉数さんの貧乏ネタはこれぐらいにしておいて、いったいどうやってタダで焼肉を食べるのか秘密を探るため部屋を調査。
まずは冷蔵庫を開けようとするのだが…なぜか開かない!
何か得体のしれない力により、冷凍庫の部分が封印されているようだ。力を入れて開けてみると…!
な、なんじゃこりゃー! 霜張りすぎだろ(笑)。
なぜかは嘉数さんも分からないようだが、冷凍庫が氷河期状態になっていた。この奥に何が封印されているかは誰も知らない…。
気を取り直して冷蔵庫を開けてみると、く、臭い!
どうやら腐ったポーク(沖縄でチャンプルーなどに入れる豚肉の加工品)が異常な臭いを放っていたようだ。ここには秘密はなさそうである。
横の棚に焼肉のたれがあったが、常温で保存していたので見事に腐っていた。
流しを見ても焼肉は見当たらない。本当に彼は焼肉をタダで食べる方法を知っているのか不安になってきた。
「どうやって焼肉をタダで食べるんですか!?」と問い詰めると、「家じゃ食べないです! 外に行きましょう!」と、相方にもらった服に着替えいきなり外出しはじめた嘉数。
いきなり近所のコンビニに入り、何か買い物を始めた。
買ったのは、『塩こしょう』『焼肉のタレ』『パックご飯』のみっつ。パックご飯はコンビニのレンジで温めてもらう。
いつもは家の米やタレを使っているようだが、それを食べると亜希子記者が腹を壊しそうなため、今回は取材費で材料を買ってもらった。
焼肉屋の近くに着くと、嘉数はパックごはんを開けタレと塩コショウを準備し始めた。
塩こしょうかけご飯と、タレかけご飯のハーフが完成。
それを持ち、いきなり焼肉屋の換気扇の前に行く嘉数。これから何を始めるんだ!?
「おっ、換気扇の前からカルビの臭いがします! コレでタレかけ飯を食えば、タダ焼肉ができるんですよ!」
「う、うまーい! タレかけご飯だけだと味気ないですけど、煙には本物の焼肉の成分が含まれているのでもうコレは焼肉と言っていいレベルの美味しさ!」
試しに亜希子記者にも、ひと口食べさせる嘉数。こんなことさせて大丈夫か?
「お、美味しい! 黄金の味がします!」とビックリする亜希子記者。タレかけご飯だけ食べるよりも、香りがあるだけで数倍美味しくなるらしい。
あまりに気の毒なので焼肉を食べて帰ったが、いわく「本物の肉を食べると胃腸がビックリして腹を壊すので煙で十分美味しい」とのこと。さすがプロの貧乏は気合の入り方が違った。
家に帰り、眠りにつく嘉数。彼ほど貧乏を極めると、庶民的な生活であっても贅沢すぎると感じてしまうようだ。プロの貧乏人が編み出した貧乏技はまだまだ数多くあるとのことなので、また機会を見てほかの技もお伝えしたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)
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