激安50円!手書きポップで彩られた自動販売機がシュールすぎ
人口370万人の大都市・横浜の中心地からほど近い場所にありながら、驚くほど閑静な街並みが広がっている東急東横線反町駅。そこから徒歩5分ほどの場所に、ひときわ異彩を放つ自動販売機が並ぶお店があるという。
一体、どんなお店なのだろうか。しらべぇ取材班は早速現場に急行した。
■突如現る小宮商店
反町駅から反町フラワー緑道と呼ばれる遊歩道を進むと見えてくるのが小宮商店。緑道ののどかな雰囲気とは一線を画す、しびれる外観だ。
近づいてはいけないと錯覚させるほどの外観だ。目を凝らしてよく見ると、手書きのポップ広告が至る所に広がっている。
廃棄されている自動販売機かと思ってしまうほど、味のある風体。サンプルも手書きという点にこだわりを感じる。
ラインナップはコンビニエンスストアなどで販売中の新商品から、ポカリスエットなどの有名どころ、あるいは多くの人が初めて見るであろうマイナーな商品まで、じつにさまざま。
値段は50円からであり、この金額で飲み物が買えるのはかなりありがたい。
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■謎多きお店に突撃!
自販機を設置しているお店では、お菓子や日用品などが売られている。そしてそのどれもが、定価よりかなり安い。スナック菓子やチョコレートなどの中には半額近くになっているものも見受けられた。
一体、なぜここまで安価で販売できるのか。女性店員に尋ねると、長く付き合いのある、安く仕入れられる特別なルートがあるため、この値段で販売ができるという。
合わせて店頭の手書きポップについても伺うと、2008年ごろから始めた、店主の力作とのこと。
自動販売機内の至る所に張られたポップも当然ながら店主作。自動販売機はレンタルではなく買い取ったもので、自由に商品を置けるそうだが、商品によってはサンプルがないものもあるため、手書きで対応している。
お店は70年の歴史があるが「そろそろお店を閉めるかもね」と少し寂しそうに口にしていたのが印象的だった。
いろはす炭酸水が60円、チョコボールが66円、生クリームソフトエクレアが65円、合わせて191円。定価で買えば300円ほどと考えるとかなりお得だ。
以前、しらべぇでは「自販機で飲み物を買っていない」層が29.1パーセントもいたことを記事にしている。それはコンビ二エンスストアやスターバックスの台頭で自動販売機の利用が減っているという理由からだった。
しかし、いつでも50円で飲み物が買える自動販売機が身近にあるなら、きっと利用する人は多いはずだ。80年90年100年と、小宮商店と異彩を放つポップがこの場所にあり続けることを願ってやまない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)
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