傷ついた熊本城へ市が支援金呼びかけ 姫路城も募金でエール
2016/04/24 11:00
■復旧には「10年以上」
熊本城では、4月14日の前震と16日の本震のみならず、相次ぐ余震もあって国重要文化財に指定されている13の建物全てが損傷。大天守の屋根瓦がほとんど落ちるなど大きな被害が見られる。
熊本市によると、テレビの映像などを通じて傷ましい姿が明らかになるにつれ、国内外から修復再建に向けた励ましや支援の申し出が相次いでいたという。
傷ついた熊本城を復元するために何か出来る事はないか?とのお問合せが多数寄せられ専用口座を開設しました。皆様からの温かいご支援をお願い致します。
肥後銀行
熊本市役所支店 普通1471716
熊本城災害復旧支援金 pic.twitter.com/kHKwZ2eLpB— 熊本市長 大西一史 #FullyVaccinated (@K_Onishi) April 22, 2016
これを受けて市は21日、専用の口座を開設。大西一史市長もTwitterで呼びかけた。広く支援金を募ることで、10年以上かかるとされる復旧工事に役立てたい考えだ。
口座のあらましは以下の通り。
【肥後銀行】
・支店名:熊本市役所支店
・科目:普通
・口座番号:1471716
・口座名義:熊本城災害復旧支援金
(クマモトジヨウサイガイフツキユウシエンキン)
第一地銀の窓口から振り込めば、手数料はかからない。その他の銀行やATMを利用した場合は、所定の手数料が必要となる。
■姫路城も募金でエール
熊本城は、観光スポットとしても欠かせない存在。旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が毎年発表する「行ってよかった!日本の城ランキング」では、2015年までの3年連続で1位を獲得している。
入城客数は2008年で約222万人。2015年に「平成の大修理」を終えたばかりの姫路城が286万人余りを集めるまで7年間にわたり、日本の城では年間(年度)最多の記録を誇ってきた。
その姫路城では、いち早く18日に城内「菱(ひし)の門」脇へ募金箱を設置。入城者へ寄付を呼びかけている。
城を管理する姫路市は「時機を見計らって熊本市へ贈りたい」とし、熊本城の一日も早い復旧・復興にエールを送る。
(取材・文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
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