詐称するほど学歴や経歴は重要?年代別で顕著な違いが…
2016/04/14 18:00
経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏が、学歴や経歴を詐称していたことが世間に知れ渡り騒然とさせた。仕事を手に入れるためのウソが大きくなり、撤回できなくなったと言われている。
たしかに、ビジネスの場面において学歴と経歴は非常に重要な肩書ともなってくるだろうが、これを世間はどのように見ているのだろう?
画像をもっと見る
■学歴や経歴で人を判断するか?
そこでしらべぇ編集部では、全国20代〜60代の男女を対象に「学歴や経歴で人を判断するかどうか」尋ねてみることに。結果、各世代でバラつきが見られた。
20代男女が1割以下と極端に少ないものの、30代になるとその数値は2割にまで上がる。仕事の現場を数多く見てきて、経験を積んだ世代だからこその視点があるのかもしれない。
他の世代と比べたときに20代で少ないことを考えると、時代の変化とともに学歴や経歴を気にしなくなってきているのかも。
■先生職に就いている人は学歴主義か
また調査の結果、「先生」と呼ばれるような職業に就いている人も2割を超えて経歴で人を判断してしまうと明らかに。
生徒を教える立場にあるという以上、そうした人が多い傾向なのは納得のデータであろうか。受験を考えたときには、先生も生徒も偏差値を気にせざるをえないからだ。
■学歴・経歴で判断するorしない? 聞きこみ調査の結果は…
編集部では、学歴や経歴で人を判断する派としない派の聞きこみ調査を実施。それぞれの意見を聞いてみた。
<判断する人>
「同性では気にしないけれど、異性となると気にします。自分が学歴が低い分、理想のタイプとして学歴が高いというのは必須条件です。正直、人間性よりも学歴や経歴が高いを選んで結婚しました」(20代女性)
<判断しない人>
「学歴や経歴が高くてもダメな人間をたくさん見てきたので、それよりも人間性だと思います。学歴や経歴で人を判断する人は、お金が好きな人が多い印象もありますね」(30代女性)
自分に自信がない人程、学歴や経歴で人を判断しがちな傾向がうかがえた。だが建前上、判断しないと言っている人も中にはいるかもしれない。
■ショーンKを作ったのは世間
脳科学者の茂木健一郎氏は、「ショーンKを作ったのは世間だ」と指摘している。
嘘を付いて詐称をするような人材を作らないためにも、学歴や経歴で人を判断しないこと。学歴や経歴がなくても、能力の高い人材を輩出していくことが大切なのではないだろうか。
(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1,352名(有効回答数)
・合わせて読みたい→被害者が語る「東大卒エリートストーカー」が厄介すぎる