フラスコが水槽?実験器具をインテリアにする店「リカシツ」がかわいい
2016/03/12 06:00
清澄白河といえばアメリカ発のコーヒー店『Blue Bottle Coffee』で一躍有名になったエリアだが、それだけではない。私たちの日常生活に一風変わった新提案をする、ある店が話題となっている。
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■理化学+インテリアの提案
それが、関谷理化株式会社が運営する「リカシツ」。在りし日に理科の実験で使ったビーカーや三角フラスコなどを、日常使いのインテリアや趣味の道具として用いようというのだ。
リカシツは古いアパートを改装した建物「fukadaso」の102号室にショップを構え、客層もさまざま。キッチン用品として使うという主婦もいれば、学生時代の実験を懐かしみながら趣味の用途にアレンジするという男性の姿も。
カウンターの後ろにある黒板には、様々な使い方が示されている。
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■もともとは大学や研究機関向けに販売
関谷理化株式会社は理化学ガラス製品を扱う卸売会社として創業。戦前から続く由緒ある企業である。リカシツでは、大学や研究機関での実験において、その道のプロが使うものと同じ製品が売られているのだ。
理化学ガラスは一般のガラスよりもいくつか優れた点を持っているのが特徴。そして、実験に使用されるということもあり耐熱性や耐薬品性が良く、ガラスの透明性もバッチリ。
このように美しさや使いやすさを兼ね備え、工業や産業用途で製品の機能性があるものを「インダストリアル・デザイン」という。AppleのiPodもこのインダストリアル・デザインをもとに開発された。
しかし、一方ではそんな理化学製品をつくる職人が減ってきている事実もまた存在。この状況を改善すべく、一般の人も気軽に使えるようにと、リカシツでは日常生活に機能性を発揮する実験器具に価値を提案している。
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■使い道はアイディア次第!
フラスコを部屋の照明にしたり、ろうと・ビーカー・三脚でコーヒーを淹れたりなど、使い方は自分次第。ちょっと懐かしい気持ちになる、そんな理科グッズを日々の生活に取り入れるのも悪くないかも。
【リカシツ】
住所 東京都江東区平野1-9-7深田荘102
営業時間 平日(13:30~18:00) 土日祝(13:00~18:00)
(取材・文/しらべぇ編集部・かずきち)
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