【被災地より】チアダンスを通して東北の子供たちに元気を
2016/03/11 18:00
仙台市蒲生地区。津波で壊滅的な被害を受けた地域だ。この地に建つ市立中野小学校は、1学年に女子9名という小さな学校である。そのうち4名の少女が「チアダンス」に夢中だ。
画像をもっと見る
■ダンスという文化活動を通して
生徒のダンス指導にあたるのは、社団法人Smile for japan project(スマイルフォージャパンプロジェクト)の代表を務める上野協子氏。
震災直後、未曾有の事態に今後どのような状況になるか先が見えなかったが
「こんなときだからこそ、子供たちにチアダンスのレッスンを再開してほしい」
といった多くの要望を保護者から聞きダンス指導の再開を決意。子どもたちが少しずつ笑顔を取り戻す姿を目の当たりにしたという。
そんな経験から、子供たちの成長を後押しをしたいという思いが生まれ、ダンス活動の法人化を決意。2012年10月に設立し、震災から5年経過した現在も「震災を風化させない」という使命感をモットーに被災地での活動に邁進している。
関連記事:【この春開業】日本一人口の少ない町の新幹線の駅が誕生
■今後の活動
3月13日には同社団法人による「Smile for Japan Festival」が、仙台市宮城野区仙台サンプラザホールにて開催される。
「被災地で未来へ向かう子どもたちを応援する」をコンセプトに人が集い、語り、助け合いのつながりが生まれる交流の場にしたいと氏は語る。
この日のために練習を重ねたダンスパフォーマンスはもちろん見所だが、多くのブース出展も予定されている。是非、足を運んでみて欲しい。
2014年開催時の映像はこちら。
【一般社団法人 Smile for Japan Project】
(写真・文/しらべぇ東北支部・うさくま☆ゆかち)
・合わせて読みたい→【この春開業】日本一人口の少ない町の新幹線の駅が誕生