壁一面の本!渋谷「森の図書室」でゆったり過ごしてみる
2016/02/05 15:00
全国出版協会・出版科学研究所の調査によると、2015年における電子出版を除いた書籍・雑誌の推定販売額は約1兆5220億円。
1997年以降、11年連続の減少で、ピークだった約2兆6000億円(1996年)のおよそ6割にまで市場は縮小している。また前年比5.3%マイナスは、過去最高の落ち込みとのこと。
本離れ、雑誌離れ、活字離れが叫ばれて久しいが、そうした中でも出版文化を盛り上げようとする動きがある。
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■3つの「本」
今回、編集部が訪れたのは、渋谷駅から歩いて10分程の場所にある「森の図書室」。「渋谷に、本と人がつながる場所を。」をテーマに営業するカフェだ。
「森」の漢字は「木」からできているが、ここでは3つの「本」で表現している。 扉を開けると、こんな具合。
店内の壁は一面の本棚だ。
■デイタイムとナイトタイム
営業は、カフェスタイルのデイタイム(13時~17時)と、お酒メインのナイトタイム(18時~24時)がある。デイタイムは、ウーロン茶、コーラなどがお代わり自由で1000円、ホットサンドを付けると1500円。
ナイトタイムでは、アルコールメニューが600円から(ノンアルコールメニューもあり)、フードメニューが400円からとなっている。
同時に会員制度を導入しており、非会員は席料として500円が必要。会員(年会費1万800円)になると、席料が無料になる他、メッセージ入りの本を置けるなどの特典がある。
■メッセージカードも
置いてある本は様々の一言。
図書館のような系統だった配置ではなく、書店のような「種類別」にもなっていないため、ゆっくり眺めつつ面白そうな本を探すことになる。
ポップや壁に貼られたメッセージカードもあるので、それを手掛かりにしても良いだろう。照明や空調も落ち着いており、ゆっくり過ごすにはもってこいの場所だ。
ちなみにコースター裏には「森の感想文」がある。
渋谷駅近辺には、漫画喫茶、ファーストフードチェーン、コーヒーショップが少なからずあるが、本をメインにしたコンセプトは、興味を持つ人が少なからずいるはず。一度訪れてみてはどうだろうか。
【森の図書室】
東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3階
営業時間:13時~17時、18時~24時
休日:不定休
(取材・文/しらべぇ編集部・県田勢)
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