囲碁ソフトが人間に勝利! 加藤一二三元名人が放った珍提案とは

将棋棋士で通算1320勝の元名人加藤一二三九段は、対コンピューターの戦い方について聞かれ「熱に弱いからストーブを当てる」と発言している。

加藤一二三

27日、Googleが開発した囲碁ソフト『Alphago』プロ棋士に世界で初めてハンデなしで勝利したことが判明。関係者を中心に、衝撃が広がった。

囲碁は石で囲われた領域の広さを競うゲームで、将棋やチェスのように「王様を詰ませれば勝ち」という明確性がない。さらに盤面も広く計算量が膨大で、コンピューターが苦戦。プロ棋士に勝つのは数十年先と言われ、ボードゲーム最後の砦と言われていた。

しかし、『Alphago』は自己学習機能『ディープラーニング』を搭載し、自身と対局を重ねたほか、棋譜画像などを取り込むなどして学習し、棋力が向上。中国出身でヨーロッパ王者の棋士と対局し、5戦5勝する快挙をなしとげた。

日本の囲碁界でもコンピューターソフトと対戦する「電聖戦」が行われているが、まだソフトに置碁というハンデを与えている状態。

しかし、今後日本でも『Alphago』との対戦論が浮上する可能性があるほか、未知なる強豪ソフトが登場し、トップ棋士が対局せざるを得なくなるかもしれない。


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■コンピューターに脅威を感じている人は少ないが…

一般の人々はコンピューターに脅威を感じているのだろうか。 しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」で聞いてみた。

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結果、「感じている」と答えたのは23%にとどまり、76%の人が感じていないと回答。

先日、しらべぇではコンピューターに仕事を奪われる可能性のある職業について報じたが、その時同様、多くの人は日常生活においてコンピューターに脅威を感じることは少ないようだ。

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 ■囲碁ファンに聞いてみた

「Alphago」勝利について囲碁ファンに話を聞くと…

「いずれは来ると思っていたけど、まさかこんな早く勝つとは思っていなかった。チェスは完全に超えられしまったし、将棋も怪しい。囲碁だけはなんとか踏ん張って欲しい」(30代男性)

「囲碁は範囲の大小だけではなく、全体の配置を見てどこに石を打つのが効率的なのかを判断する必要がある。どのようにコンピューターに判断させているのか興味があります」(50代男性)

「昨年行われた電王戦(将棋棋士対コンピューター)では、棋士がソフトの欠陥を見つけ出して勝利していました。ソフトには必ず欠陥があるはずなので、そこをつけばまだ勝てるかもしれない」(30代女性)

やはりコンピューターソフトが囲碁の世界でプロに勝利するのはかなり先と見られていただけに、驚きの声が多いようだ。

今後『Alphago』は3月に世界トップレベルの囲碁棋士イ・セドルと対局する。ここで人間側が敗北した場合、「囲碁の世界でもコンピューターが人間を凌駕した」と言われかねないだけに、人間側は絶対に負けられない戦いになる。

ちなみに、将棋棋士で通算1320勝の元名人加藤一二三九段は、対コンピューターの戦い方について聞かれ「熱に弱いからストーブを当てる」と発言している。

もちろん、冗談ではあるのだが、人間の知恵としてそのような盤外戦術を検討するべきなのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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