【子育てクイズ】お友達から「貸して」と言われたときにどう答える?

■専門家が答えた意外な方法とは?

先日、インターネットでこんな記事を目にしました。

公園や児童館で子供たちがそれぞれ好みのおもちゃで遊んでいるときに、わが子がよその子から「貸して」と言われたのに無視して遊び続けているとき、親としてどうしたらいいかというテーマで、テレビ番組で紹介された方法が斬新だったというのです。

ちなみにみなさんならどうしますか? 3択です。

① 「ほら、貸してあげなきゃダメでしょ」と子供を促す

② 「ごめんね、うちの子まだ貸せないの」と親が相手の親に説明する

③ 「まだうちの子が使っているでしょ!」と相手の子を叱る


まあ③ということはないでしょう(笑)。

記事によれば、よくあるのが、①なのだそうです。「ほら、お友達に貸してあげなさい」と言ってしまう親御さんは確かに多いかもしれませんね。

しかし、たとえば世のパパたちは「今夜奥さん貸して」と言われて「いいよ」とは言いませんよね(笑)。夢中で遊んでいるおもちゃは、子供にとってはそれくらい大切なものです。

だから「貸せなくて当然」というのがテレビに出演した専門家の見解だったのです。そして②のように、親同士が事情を説明すればいいというアドバイスをしたのでした。これが「意外! だけど納得」だということで、インターネット上で話題になっていたのです。

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■自分の気持ちを言えるようになることが優先

さらにその専門家は、

『貸して』と言われたときに、子ども自身が納得していなければ、『いいよ』と言えなくていいのです。『これは大事なものだから貸せない』と自分の気持ちを言える方が、いいですね

ともアドバイスしました。

親から「いいよ」を強要されてしまうと、子供は自分の「貸したくない」という本心を表現してはいけないのだと思ってしまい、将来的に自分の気持ちを言えない人に育ってしまう可能性があるからです。

その専門家によれば、だいたい3歳くらいまでは子供本人の気持ちが十分に守られることが大事で、まずその感覚がないと他人の気持ちを理解できるようにはならないということです。私も全く同感です。

夢中で遊んでいるおもちゃをまだお友達に貸したくないという気持ちがはっきりともてるからこそ、お友達が遊んでいるおもちゃを横取りしようとは思わなくなるわけです。

しかし世間一般には「貸して」と言われたら「いいよ」と答えないと、「あの親子はしつけができていない!」と見なされてしまうこともあるらしいのです。そのほうが私にはびっくりでした。

ちなみに、心理学の有名な実験から、子供はだいたい5歳くらいにならないと、他者の視点に立てないということがわかっています。小学校に上がるまでの幼児の「他人への思いやり」なんて大人から押しつけられた処世術でしかないということです。

まずは自分を大切にすること。それができれば他人への思いやりも自然に芽生えます。思いやりなんて言葉で教えられるものではありませんよね。

※この記事は全国のFMラジオネットワークJFNの「OH! HAPPY MORNING」とのコラボ企画です。記事の更新は隔週木曜日10:30am。記事更新の約10分前から、おおたとしまさがこのラジオで記事と同様の話をおしゃべりします。

(文/おおたとしまさ

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Sirabee編集部

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