【8割が誤答】家を買うならインフレ、デフレどちらの時?
2015/12/29 10:30
人気公認会計士の平林亮子さんによる『年収500万円で20年働く人 年収1000万円で10年働く人 損しないのはどっち?』。
二択問題を解くことで、「節税」「老後資金」「住宅ローン」「相続」「介護」にまつわるお金の仕組みがわかる本書。しかし、この二択は難しい問いではないのに、思わず迷ってしまうものばかり。
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■家を買うべきはインフレorデフレ、どちらの時?
たとえば、 「自宅を購入する時期お勧めなのは、インフレ時、デフレ時、どっち?」 …すぐに答えられるだろうか?
じつは、正解は「インフレ時」。 住宅を購入するときは、多くの人が住宅ローンを利用するだろう。インフレとは、物価が継続的に上昇していること。
しかし、それに連動して残りのローンが増えるわけではないので、相対的に負担が軽減されることになるのだ。
ただ、世の中の実感はどうなっているだろう? そこで、しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1371名を対象に、世間の感覚を調べてみることにした。
■調査では8割が「デフレ時」と誤答
バブル崩壊後の「失われた20年」、日本では長くデフレが続いたせいか、8割を超える圧倒的多数は「家はデフレ時に買ったほうがいい」と考えていることがわかる。
高値づかみをして値崩れすることを恐れての心理と考えられるが、物価が下がって貨幣の価値が上がるデフレ下では、不動産より現金を持っていたほうが賢明なはずなのだが…。
■学歴が高い層では理解している人も
「買うならインフレ時」と答えた人を「自分の学歴」への自信度別に見ると、自信あり・なしではおよそ2倍の差が開いた。
高学歴層は、経済の仕組みにくわしい人も多いことが伺えるが、それでも3割以下。長きに渡ったデフレが、経済だけでなく日本人の心理に刻んだ傷はことのほか根深いようだ。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20〜60代男女1,371名
※この記事はしらべぇ編集部と幻冬舎plusが共同で執筆・調査したものです
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