【拳で語る】あなたは人を本気で殴ったことはありますか?

©iStock.com/kuppa_rock
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「拳で語る」とは言わずと知れた「人が人を殴る」行為の比喩的表現である。ゲームや漫画といった架空の世界では、それなしでは成立が不可能となる作品が続出するほど、頻繁に登場する暴力行為だ。

一方、現実世界に生きる私たちにとって、人を殴る行為が意味するところは非常に重い。濃密な人間関係も一撃で崩壊するし、状況や程度によっては、暴行罪や傷害罪の対象となるため、一瞬で社会生活が崩壊する危険性もはらんでいる。

そのような中で、実際にどの程度の人間が殴った経験を持つのか、アンケートサイトのマインドソナーを使って調査を行った。


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■人を殴ったことがありますか?

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一般的に温厚とされる日本人ではあるが、およそ2人に1人が人を殴った経験を持つという結果となった。ドラゴンボールやワンピースといった格闘シーンが目玉の漫画ですら、登場人物の半分が誰かを殴っているかは怪しいところだ。平和なはずの日本においては、意外なほど高い経験率と言えるかもしれない。

男女別では下記の通りとなる。

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男性に比べて女性の方が低いが、大差とまでは言えない。創作物ではもっぱら男性の殴打シーンばかりが目立つが、現実では女性もきっちり拳に物を言わせているようである。

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■では「蹴る」では?

では「殴る」ではなく、「蹴る」ではどうだろうか。同様に質問を行ってみた。

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全体では「殴る」と大きな違いはないものの、注目すべきは女性の割合の高さだ。僅かに男性よりも上回っている。女性に限って言えば、腹が立つと出るのは、「手」ではなく、「脚」なのかもしれない。

ちなみに格闘技の世界では、パンチよりもキックの方が3倍威力を持つというのが通説だ。男性に比べて身体的に非力な女性が、効果的なダメージを狙って無意識に「蹴り」を選択しているのだとしたら、女性に備わった闘争本能に敬意を表したい。


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■反対に「殴られた」「蹴られた」ことは?

今度は逆の「殴られた」「蹴られた」経験について質問をしてみた。

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どちらの質問も、男女含めてほぼ似たような結果となった。機動戦士ガンダムの主人公アムロ・レイは、上司であるブライト・ノアに殴られた際に「父親にも殴られたことはない」との名言を残して、その野蛮な行為を批判した。しかし、現実世界では2人に1人が殴られている。架空とはいえ、壮大な宇宙戦争を戦っている戦士としては軟弱この上ない言い分だ。


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■「こいつ、殴りたい…」と思ったことは?

続いて、実際に殴ってはいないものの、その衝動に駆られた経験について質問を行った。

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全体的に、実際に殴った経験よりも10ポイントほど高い結果となった。思想・良心の自由は憲法で保障された我々の権利であり、頭の中でどれほど物騒な想像を働かせても罪になる事はない。実際に殴るという違法行為に比べて経験率が高まることは頷けるが、女性の高さには目を見張るものがある。

その振り上げた拳が、異性・同性どちらに向けられたものかは定かでないが、世の女性の7割が一度は誰かを殴りたい衝動に駆られた経験があるのだ。一方で、実際に殴った経験を持つ人は約4割。この数字の開きは、世の女性の忍耐力を示すバロメーターだ。

最後に、こんな質問をしてみた。

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多くの人が後悔とはほど遠く、意外なほどみずからの行為を容認しているようだ。創作物でよく見かける「殴った後の後悔」は、現実では当てはまらない、まさに架空の世界のお話なのだろう。

(文/しらべぇ編集部・中山

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Sirabee編集部

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