企業は対策済み?「電車で奥につめない問題」の解決法は…

通勤ラッシュ
©iStock.com/Henk Badenhorst

大都市圏ではおなじみの通勤ラッシュ。電車の中で人がぎゅうぎゅうづめ、といった光景はそれほどめずらしいものではない。

しかし、そんな時に腹立たしいのは「ドア付近はぎゅうぎゅうで乗れないのに、車両真ん中付近は空いている」という状況ではないだろうか。


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■4割が「詰めない人」にイラつく

通勤ラッシュ

しらべぇ編集部が全国20代~60代の男女1371人にアンケート調査を行ったところ、全体の40.9%が「電車やバスで奥につめない人にイラついたことがある」と回答。

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■以前よりは緩和された?

通勤ラッシュ

年代別調査では、上の年代へいくにつれ「イラつき経験アリ派」が多いことが判明。現在に比べ、高度経済成長期やバブル期のほうが通勤ラッシュが激しかったということなのだろうか…。


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■鉄道会社の対策は?

「電車で奥につめない問題」に関して、鉄道会社側ではどんな対策をとっているのだろうか?

以前、「弱暖房車」導入の是非について取り上げた際にも話を聞かせてくれた(弱冷房車ならぬ「弱暖房車」を!導入を求める声は5割)、JR西日本勤務の現役車掌(25)に話を伺ってみると…

「残念ながら、すでに鉄道会社側ではとれる対策は取っているのが現実なんですよね。各鉄道会社ではドアの幅を広くして人をたくさんつめ込めるようにしたり、大阪の京阪電車ではラッシュ時には座席の一部が天井に上がり、扉の数が増える『5扉車』なるものを開発したりして、電車に乗りやすいように色々と対策はしてるんですよ」


(ラッシュ時に座席が消える『5扉車』)

「でも、扉付近に立ち止まる人は少なくならないです。大学時代、JR京都駅でバイトしていた時も、毎朝人を押し込んでましたし、『奥につめてください!』って大声で言ってましたけど…結局、すぐに降りる人はドア付近で立ち止まっちゃうんですよね。それで、車両の中ほどは空いてるのに乗れない人が出てくるんですよ」


結局、最後は個人のモラルの問題のようだ。


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■改善策を考えてみた

しらべぇ取材班は「電車で奥につめない問題」を解決するため、いくつかの案を考えてみることに。

① トイレの張り紙を真似する

「今日も奥につめて下さりありがとうございます」という紙を、ドア付近に貼るという方法。「いつも綺麗にご利用いただき、ありがとうございます」という、トイレでよく見る張り紙をまねた形だ。

トイレの張り紙は実際に効果があると聞くし、意外と意味があるかも?

②映像モニターの場所を奥にする

ドアの上部分にある映像モニターを、車両の真ん中に変えるという案。モニターに誘われ、真ん中に進む人もいるかも?

③車掌が乗れなかった人数をアナウンス

駅を過ぎるごとに「皆さまの協力がなかったせいで、代々木駅では約18名の人が乗れませんでした…次回のご協力をお願いいたします…」と、乗れなかった人数をカウントするやり方だ。

一種の脅しであるが、これくらいしないと意味がないようにも思える。いずれにせよみなが一丸となって解決していくべき問題なのは間違いない。

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoqzooo
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名

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Sirabee編集部

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