【自然言語解析で判明】今年の世相を現す「広告コピー」はコレだ
統計的に広告コピーを解析する事で、2015年の広告によるコミュニケーションの傾向が見えないだろうか?
全国で活躍するコピーライターやCMプランナーが所属し、広告界のコミュニケーション技術の向上を牽引している団体「東京コピーライターズクラブ(TCC)」。
この2015年にTCC賞の選考対象となった広告コピーを自然言語解析にかけ、統計的な手法を使うことで今年を象徴する広告コピーを生成しようと考えた。
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■2015年の広告コピーをマッシュアップ
そこで、かっこ株式会社では、いくつの単語で広告コピーが出来ているのかを分析。この結果、8単語で構成されている広告コピーが、最も多いことが判明した。
更にこの8単語の組み合わせのうち、最も多く見られた文章構造
「名詞−助詞−名詞−助詞−記号(読点)−名詞−名詞or助動詞−記号(句点)」
を採用し、語順・品詞別に頻出単語トップ10の集計を実施。
こうして集計された頻出する単語上位と語順のなかから意味が通じるものを使用して、「キャッチコピー」を生成した結果がこれである。
「あなたのことが」ではなく、「あなたのことは」好き。まるで口説き文句を放っている広告が、こちらをガン見している…そんな印象のキャッチコピーが生成された。
これはウェブやインターネットといった、よりパーソナルなメディアやサービスでの広告表現が増えていった結果、広告が不特定多数の「誰か」から、選ばれた「あなた」に向けて語りかけるものになったことを示している結果ではないか。
なお、かっこのサイトには、広告コピーに用いられる 品詞別単語の傾向調査や、広告コピーと感情調査など、その他詳細なデータも掲載している。興味のある方はぜひ、チェックしてみていただきたい。
(文/かっこ株式会社・成田武雄)
■調査概要
2015年TCC賞の選考対象となった広告コピー全8,119件のうち、グラフィック系の広告コピー5,524件を選出し、重複したコピーを除いた5,364件を分析対象とする。
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