試験前に掃除しちゃう現象… 大人だと容量減らしちゃう現象?
あの「試験前に掃除したくなる」現象は、大人になるとパソコンなどの「容量を減らしたくなる」現象になる?
2015/12/15 07:00
学生時代に多くの人が経験したことがあるだろう不思議な現象といえば、「定期試験の勉強中に部屋の大掃除をしたくなる」、もしくは「模様替えしたくなる」です。
普段は掃除なんて全然しないのに、なぜかあの時だけは掃除欲がおさえられない…。一度始めてしまったら最後、夜通しで掃除をして、最後にはきれいになった部屋を見て“模様替え欲”まで湧いてしまいます。
ネット上では、この現象のことを「セルフ・ハンディキャッピング」と表すとされ、以前からしばしば話題になっていますね。
「仕事が貯まってる時に限ってツイートしたい話題が増える現象に名前はよ」と職場で呟いたら、心理学科卒の後輩が「セルフ・ハンディキャッピングといいます。試験前に掃除する心理と同じで【勉強出来なかったけど仕方ない】と自分を甘やかしているんです」と言われ、仕事放置してこれツイートしてる。
— たられば (@tarareba722) 2012, 12月 6
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そんな「試験前に部屋の掃除したくなる」現象、大人になると形を少し変えて湧き出てくるようです。きれいにする対象は、部屋ではなくパソコンやスマホ、そしてHDDのよう…。
みなさんは、こんな経験をしたことはありませんか?
「こないだ、翌日の昼までに3000~4000字くらいの原稿を送らなきゃいけないという状況で夜10時から自宅で作業を始めたことがあったんですけど、ふとPCに溜まってる不要な写真を整理したい願望にとらわれ、2時間くらいかけて1年分の写真を全部整理したんです。
そうしたら容量が2GBくらい減ってなんか気持ちよくなっちゃったので、今度は動画の整理ですよね。これまで適当に集まっていた50本くらいの動画全部の内容をザッと確認し、いらないものは消去、残すものは中身がわかるような名前を付けてジャンルごとにフォルダを分けて保存…。
そんなことしてたらいつの間にか深夜3時くらいになってて、慌ててファミレスに行って徹夜で原稿作成しました。『おれは一体何をやってんだ』と思いましたけど、なんか止まらなかったんですよね」(30歳男性、編集・ライター、Oさん)
仕事しなきゃいけないのに、なぜか機器の容量を減らしたくなる現象です。他にも、こんな体験談が聞かれます。
「プレゼン用の資料を作らねばならず、夜通し作業しようと思ってたんですけど、なぜかテレビのHDDの容量を減らす作業に没頭したことがあります。残量2時間分くらいしかなかったのが、それぞれの録画番組の内容を確認しながら一気に減らしたことで30時間分くらいになって謎の達成感。
でも、逆に朝が来るまでもう2時間しかない状況になったので、寝ずに朝イチで会社行って作業しました」(27歳女性、Aさん)
「わたしの場合、スマホの写真整理と過去のSNS投稿整理ですね。特に、過去のSNSを遡るといろいろと思い出したり発見できたりして楽しいので、いつの間にか2~3時経っちゃいます。そして、寝なきゃいけないときに限ってやっちゃう…」(26歳女性、Eさん)
部屋の掃除も容量削減も、そこで起こっている心理的な動きは同じに思えます。
なお、上記の経験談を語ってもらったみなさんに、学生時代に“試験前に掃除したくなる現象”を経験したかについても聞いてみたところ、みなさん「アリ」とのことでした。人間、成長しても基本的な中身はあまり変わらないのかもしれませんね。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)